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ホーリーと観劇! part 5 「半分だけ生きている同じ世界!」

・・・ 3年目に突入!
    でも、まだ2006年の話 ・・・

「演じられなかった部分にあった私の世界!」

 ただ単に、一人の人間の一生を伝えるのではなく、もっと大きな役割を
結さんが担っていると気付いても、「あのお芝居で彼女は何を伝えたかったのかなぁ?「
って、しつこい私はずっと考えていたのでした。まぁ、それは御本人に
お伺いするのが一番! ただ、私はこう思うのです。

私のハンセン病の知識や情報は、全て本からの追体験でしかありません。
もちろん、結さんもそれは同じ。その現実を生きた訳じゃない。だけど、今、
私は、現実、視覚障害の世界を生きている。藤本さんのその部分の苦労だけは
よく判るんです。だからこそ、伝えて欲しい場面が違っていたのです。

 余談ですが、東村山の全生園(ハンセン病療養所)にいた北条民夫さんの
書いた「命の初夜」の中で、まだ四肢の自由を奪われていない患者の
恐れていることの一つに「失明」があって、その箇所を読んだとき、私は
すごくショックを受けました。

社会から隔離され、肉親から縁を切られたも同様の扱いを受けていた患者。
腐れ病と言われ恐れられていたその病の先に、まだ彼らを苦しめるものがある。
それが症状の悪化による失明。その人達の恐れていた世界の中を、今、現実に
生きている私。あ~ぁ、これが逆だったら私はどう感じるだろう。

 行動の自由を奪われてしまったこの年月。この上、四肢の自由・感覚まで
奪われてしまったら…。見えなくても、私には手や足、皮膚の感覚がある。
こうしてパソコンも使えるしホーリーの動きをハーネスから感じることができる。
それらの感覚さえ失ってしまったら、ホーリーとの歩行だって今どころの騒ぎ
じゃない。例え、彼がパーフェクトなスーパードッグだとしても絶対に歩けない!! イヤ、そんな話しもできないでしょう。永遠に私に盲導犬貸与の順番は
来ないでしょうから。(号泣)

 重荷の上に更に重荷を重ねられたら…。そう考えると、少しだけ、
藤本さんの世界が見える気がするんです。それでも藤本さんは明るかった。
優しかった。私はその理由・答えを知りたくて本を最後まで読み続けました。
私だけじゃない。その答えは、何らかの悩みを抱えている全ての人が求めているものだと思う。まぁ、最後まで読んでも判らなかったけど。(汗)

ちなみに、会場の入り口で会った百戦錬磨のNさんは、内容のあまりの重さに、
途中で本を閉じてしまったそうです。惜しいなぁ。完読しても判らなかった私が
言うのも何ですが、私みたいになればきっと答えを探さずにはいられないと
思います。判ったらコソッと教えて下さい。(汗)

そろそろこのエピソードも終盤に近づきました。が、続きは次回に回すとして、
 さ~て、我らがヒーローホーリー君はどうしているでしょう。おとなしく
ダウンしているでしょうか。

 用意されていた席は、舞台から一番遠い入り口付近でした。ここならスピーカーの音も
それほど大きくないだろうし、いざとなったら暗闇にまぎれてサッサト…、
逃げ出せないのよねぇ~これが!(涙) まぁなんとかなるでしょう。ホーリー君、
今回はスタンディングオベイションはなしでお願いしますね。(哀願)

 続く

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