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コンビニで「ノー」 part 2 …お相手はエスパーさん!…

・・・ 大ぼけ! 出会いは2005年。
2年目だから…2006年の話し(汗)・・・

 「そこでお待ち下さい」

 一悶着あったけどとりあえず入店。が、しかし、but! ホッと
していたら次の矢がビューンと。
「ご用は何でしょうか。お持ちしますのでここでお待ち下さい」。

「はいはい」。元より店内の様子なんて判らないし、最初から
そう思ってはいましたよ。いましたけど、な~んにも言ってないのに
伝わっちゃってビックリ! 以心伝心、私の気合いってすごいなぁ~。

それにしても、エスパーって本当にいたのね~、知らなかったぁ!!
もし、これがサンドイッチとかジュースとかを買いに来た時も同じ
だったら困らない? 新商品を知らない浦島花子の私は、おいしそうな
パンを買いに行ったつもりが情報不足&イメージ貧困。ついつい
普段の食卓を思いだし…。

それがピピーンと伝わって、片隅で待つ私に手渡された袋の中が
全て母上御用達あんパン・ジャムパン・ウグイスパンのたぐいだったら
どどどうしよう…。ウ~ゥ、それってけっこうつらいかも。(涙)

 そう言えば、「怒りの川田さん 全盲だから見えた日本のリアル」の
著者、川田さんの体験。パンコーナーで、商品を説明してくれる
バイトの女子大生。時間を取らせてしまう申し訳なさに、河田さんが
いつも途中で「それでいいです」と言葉を遮ると、「最後まで言わせて
下さい」と。しかもそのバイトさん、点字を習い商品リストを作って
くれたそうです。(ウ~ゥ、感涙!!)

… 商売の現場は、人と人との出会いの場である。その意味で、
物を売る行為は、高度なコミュニケーションの実現でもある。
(四宮鉄男 著「とても普通の人たち(very ordinary people.)」より)…

盲導犬同伴入店じゃなかったら、私もエスパーさんから同じように
接してもらえたのかなぁ~? と、一人トリップしている私に、またまた
矢が…。それは、後から入ってきたお客に話している声。

 「入り口が狭くて申し訳ありません。こちらからお通り下さい」。
今さっき邪険にされた本人がそばにいるんですよ、そばに。この態度の
差は何? 入り口は避けたつもりだったけど、まだ邪魔な位置にいたのね。
(汗)

確かに、私とホーリーは太めで…、ではなく…、並ぶと場所は取ります。
認めます。そうならそうと、「もう少し右に入って下さい」とか、
手を引いてでも邪魔にならない所に誘導してくれればよかったのに。
そう思ったら涙

放たれた言葉の矢に、{私は客と思われていない!}と、ドッカーンと
落ち込んでしまったのでした。正直、来なければ良かったとさえ…。
(シークシク36)

 犬と暮らすのはホーリーが初めての私。犬との同伴入店を
拒みたくなる気持ち、それは判らないでもないし、飲食店なら
なおさらでしょう。お店側の言い分も判るんです。でも…。

 それまでは、入店拒否された盲導犬ユーザーの体験を読むたび、
なにもそこまで怒らなくても…と、犬に対する感情移入に驚いていた私。

でも{もしかしたら先輩たちの気持ちってこんなかな…}と、
寸暇を惜しんで勉学にいそしむ二宮金次郎のように、待っている間に
考えていたのでした。

 白杖だけで、自由に外出出来る視覚障害者はそれほど多くないです。
特に私のような中途障害者や高齢での失明者となると、安全な単独
歩行は更に難しくなります。

かといって、いつもいつも家族が一緒に外出してくれるとは限らず、
ガイドヘルパーを頼めばお金がかかり、「旅は道連れ」で相性や
信頼関係も大切。

だからって、盲導犬がそれら全てを満たしてくれる訳でも、犬に
「コンビニへゴー」と言って連れてきてくれるわけでもないけど、
それでも、少しでも安全に歩けたらとの思いで選んだ盲導犬との歩行。

 ホーリーに助けられ、力を合わせて一緒にお店に来ました。犬の
入店を拒むこと。それは、盲導犬との歩行を選んだ私をも拒むこと。
ホーリーがいたからここまで来られたと思うと、気持ちは
「拒否=私」になっちゃうんです。(汗)

「犬と一緒には入れないんです。お一人では来られないんですか?」と、
私が言われている気さえしたんです。

「オイオイ! うちの子だって大事な家族」と、犬と一緒に来て、
心配しながら外につなぎ、用を足している人からの声が聞こえてきそう。
ごもっともです。きっと、もっともっと補助犬について知ってもらえれば、
いつもそばにいる理由が判ってもらえると思うので追々。

 と言うことで用事は完了。複雑な思いでお店をあとに。気分は
良くなかったけど、入店拒否ってどういうことか私なりに判ったし、
それにそれに、とにもかくにも、注文から受け取りまで何とか自力で
出来たことが嬉しくて、一歩歩くごとに悲しかった気持ちはどんどん
晴れ、ホーリーと二人六脚、足取りも軽く帰路についたのでした。が、…。

…参 考…

 「怒りの川田さん 全盲だから見えた日本のリアル」
著者 川田隆一

 つづく

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