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2009年1月

「ミサンガパワー!! part 11」…ホーリーの学校、ペットの学校!

・・・ 大ぼけ! 出会いは2005年。
2年目だから…2006年の話し(汗)・・・

 「習ってないからできないも~ん!」

 テレビ撮影と言うこともあってか、体育館には5・6年生合計
200人が勢揃い! その状況説明だけで心臓がドキドキ。だれか~
救心を…。

目の見えるホーリーが感じる視線の威圧感も、幸か不幸か人も
状況も判らないと言うのはけっこう便利で、子供たちが行儀良く
静かであればあるほど、そこにいるはずの人の存在感がなく、
話していてもちっとも上がらない。本当は、これが見えないことの
悲哀なんでしょうけど…。(涙)

 お話は、ホーリーの生活を通して語る「盲導犬ってどんな犬?」。題して「盲導犬ホーリーの一生」。どこかで聞いたような…。(汗)

もちろん、彼の一生は始まったばかり。だから、今までの時間の
流れから、最終的に、盲導犬はスーパードッグではないと伝える
のが今回の趣旨です。

誰だって褒められるのは嬉しいに決まってるけど、誤解の上に
成り立つ賛美のしっぺ返しはそれ以上に怖い! そこで、久しぶりに
メル友お福さんとペットのフクロウ君の例えを紹介し、理解の助け
にさせてもらいました。これ、友情出演って言うんでしょうね。
(Thank you very much.)

 まず、子供たちに、自分たちの周囲にいるワンちゃんに出来る
事をおしえてもらいました。お手・伏せ・後ろ足で立つ・ウインク・
玄関に人が来たら教える・一緒に歌を歌う・肩を叩く…etc。

中には死んだふりをするなんて犬もいて、たくさんのおもしろい
返事に大笑い。次は盲導犬の番です。さて、出来ることは何かな?

と言っても、基本として出来ることは三つ。

1.段差で止まる

2.障害物を教える

3.角を教える

「意外に少ない」と思うでしょ? でも、これは歩くために必要な
最低条件で、他にもお座りや伏せ、待て、横につけ、ウ~ン…、
あとは何だったかなぁ?(汗)

とにかく、このうちの半分くらい出来るワンちゃんはけっこう
いますよね。現に、お福さんの所のフクロウ君なんか「伏せ」
「お手」「待て」の他に「ごめんなさい」「持って来い」
「後ろへ」、それに「横につけ」が出来るし、ポチ・タマの旅犬
大介君は「鼻パク」だって出来るじゃない。みんな芸達者ですよね。

 ほとんどのペットの場合、お手や伏せを教えるのは飼い主や家族。
ホーリーは、寄宿舎付きの学校で約1年間、目の見えない人と歩く
ための訓練を受けたわけだけど、フクロウ君はお仕事もな~んにも
持っていない普通の家庭犬。

でも、お福さんがきちんとしつけたいと思っていて、自宅からの
通学でしつけ教室に通って訓練。先生に指導してもらって、
たくさんのことが出来るようになったんです。

学校に入って訓練したホーリーとフクロウ君。だからって二犬が
信号機の色が判るようになった訳じゃないし、目の見えない人と
歩くホーリーが、「駅へGO!」と命令一下「ハイハイ」と、
いそいそと連れて行ってくれるわけじゃない。それが出来たら
どんなに嬉しいか…。

 コッホン。ワンちゃんだって、何も教えてもらわなければ出来
なくて当たり前。大切なことは、盲導犬と歩いている人が目の見え
ない人だってこと。「そんなのあったり前じゃない!」と、内心
思っているそこのあなた! チッチッチッ! それがねぇ、けっこう
スッコーンと抜けちゃってるんですよね。(涙)

 人と犬が協力し、安全に歩くために必要なこと・配慮って
何なんでしょうね?自分が飼っている、近所の人が飼っている犬が
どんな動物でどんな習性があるかを考えてみれば、何をしちゃ
いけないかが判ると思うんです。

理由も判らず「してはいけないこと」として覚えるより、
「どうしてしてはいけないんだろう?」と疑問を持てば、「こんな
場合はどうかな?」と、新たな問題にぶつかったとき、自分で判断
出来るようになるのではと…。だって、盲導犬と言ったって、
彼らは愛すべきワンちゃんたちなんですから!!(笑み)

どうです、なかなか良いこと言うでしょ!?(自画自賛) まぁ、
こんな話をするためには恥も話さないといけないんだけど、毎日
歩いている地元ですからねぇ、しかもご近所に他の盲導犬がいない
から「あっ、それは別のペア」なんてすっとぼけることも出来ず…。
私たちの場合、隠しようがない訳で…。(号泣)

それに、今だからこんなに理路整然と(?)まとめているけど、
本番はきっっとハチャメチャだったと思うんですよね…。なんせ
地味~で口べたで密やかなんですから…? (シ~ン)

 とにかく、お話会の収録は無事終了…したと思わせて下さい。
帰り際、床に座った子供たちの間を、花道を歩くように拍手に
送られ進む私とホーリー。が、そこは我らのホーリー君。行きがけ
の駄賃にやってくれました! どうやら通路際の子供の顔をペロリと
したらしく、何も判らず、子供たちのキャッキャと言う楽しげな
笑い声に「どうかした?」と聞くと、「顔なめられちゃった!」。

そんな話をしている間もそばにいる子の顔をペロリッ! 犬好きの
子たちでほんと良かった。愛嬌振りまくのはいいんだけど、
まったく最後まで気が抜けない。偉そうな話の後にこれだったら…
と思うと顔にすだれ。

やっぱり、私たちはカッコつけた話より、赤裸々なエピソードの
中から、聞き手に何事かを感じ取ってもらえるよう、飾らない方が
いいみたい。だって、必ず落ちがついているんだも~ん!(号泣)

 つづく

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「ミサンガパワー!! part 10」…注目されるってつらいのねぇ!

・・・ 大ぼけ! 出会いは2005年。
2年目だから…2006年の話し(汗)・・・

 「まずは落ち着かせないと…」

 前回の小学校のお話会で、ちょっと困ったことに気づきました。
それは、子供たちのホーリーへの視線攻撃でした。椅子に座った
子供たちは、床に伏せしているホーリーを興味津々で見つめて
います。その視線の集中に、神経質な所のある彼はモジモジと
落ち着かず、話している私も気が気じゃなかったんです。

世の中には「盲導犬ならそんなことにはお構いなく、平気で傍らで
待機しなくちゃいけないんじゃない」と言った物差しがあって、
それはその通りだと。(汗) 現に、何事にも動じなかった
ゴールデンちゃんの話のあとですからねぇ、疑問を持たれて当然。
(再び汗)(詳しくは「思い出したゴールデン」を読んでね)

思うに、恐らく、あのゴールデンちゃんは他に抜きん出て優秀で、
しかも比類なき盲導犬だったのでは? なんせ、あれだけの誘惑に
微動だもしなかったんですから、きっとそうに違いありません。
イヤ、絶対そうです!! そうであって下さい。(哀願)

 でもです、ユーザーになって判ったんですが、あの立派な態度は
半端じゃないです。あそこまでになるには三つも四つも大事な
ポイントがあって…。

こじつけのようでも言い訳のようでも逃げ口上のようでもあるし、
何より他のユーザーから怒られそうな気配が…。(冷や汗) 
そこを何とかお願いします。センチでは計れないインチ目盛りの
ホーリー君。我が子可愛さの弁明をどうかどうか聞いて下さい。
(号泣)

 一つにはゴールデンちゃんの、イヤ、犬の年齢があって、当時の
ホーリーはまだやんちゃ盛りの3歳。その性格も、訓練士から
「幼い」とのありがたいお墨付きを頂くほど。(Thank's)って、
5歳半になった今も大差ないんですけど…。(涙)

次に視線。ほら、メドゥーサ。見た人を全て石に変えてしまうと
言う蛇の頭髪を持つ怪物の話。目の持つ力の恐ろしさを現す「邪視」
って言葉もあるくらいだし。高い位置から、200×2=400の視線に
さらされて、それでもジーッとしているのって難しいと思いません?

同じ視線の集中でも、これが私たちが舞台の上に上がっていて、
ホーリーがみんなを見下ろせる位置にいたら話は別だと思うんです。
(たぶん)目力ってすごいと思います。あぁ、これもなくして
知った真実!(しみじみ)

 と言う訳で、諸々の事情が複雑に絡み合う中から、二つほど都合
のいい理由だけを選りすぐって御紹介してみました。とにかく、
そう言う訳でホーリーは落ちつかなかったのでした。まぁ、
他にも彼の股関節の問題とかいろいろあったりするんだけど…。

 私たちが逆PR組だってことは自覚してます。でも、学んだことは
しっかり生かさないとね。「人間、向上心が大切」と、転ばぬ先の
杖を準備。なんてったってテレビに映るんだから!

まず先生に、子供たち全員が床に座わることが可能か尋ねてみま
した。見つめている子供たちの目線が低くなれば、ホーリーも
威圧感を感ぜずに済むかなぁと。大人が幼子と話すとき、腰を
かがめ低くなるのと同じ。どうです、いい考えでしょ!(ムッフッ)

 もう一つ。盲導犬は家の中でもハーネスを着け、目の見えない
人を、一日中寝るまでガイドしていると誤解している子供たちが
いました。そこで、関係者には怒られるかも知れないけど、
話している間中、家にいるときと同じようにホーリーをだっこして
いることにしました。

子供たちと同じ様に私も床に座り、足と足の間に敷物を敷き、
ハーネスを外したホーリーをそこにダウンさせたのです。もちろん
先生方の許可は取って。

それは、家にいるときの彼が一番好きなスタイル。ハーネスを外し
気を抜き、甘ったれてリラックスしている姿を見て、そんな時間が
あること、みんなが知っている家庭犬と変わらないと知って
欲しかったんです。何よりホーリーを安心させ、気を使うことなく、
私が話しに集中したかっただけだったりして…。

 さぁて、準備はOK。用意した話「盲導犬ホーリーの(これまでの)
一生」は上手く話せるでしょうか? もとい。正しく伝えられる
でしょうか??

 つづく

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「ミサンガパワー!! part 9」…カメラが止まっても…!

・・・ 大ぼけ! 出会いは2005年。
2年目だから…2006年の話し(汗)・・・

 「まず、作り手に判ってもらえないと…」

 二日間に渡る撮影が始まりました。当日は、協会からPR担当の
Mさんが来てくれ歩行にも同行。心強かったです。(Thank's)

いつもと同じお散歩スタイル。違いは、ジャケットの下に隠す
ようにつけているワイヤレスマイクくらい。さぁて、いざ出~発~!

 主役のホーリー君、カメラを意識することなくいつもと同じ
ように電信柱に突進!(汗) この、飾り気のない素直な所が
いいんだなぁ~。でもあるし、歩行の問題点でもあって…。(涙)

協会のPR担当は焦ったと思うけど、逆PR組の私としては現実を
知ってもらえる良いチャンス。でも、きっと放送ではカットされ
ちゃうでしょう。(涙)

 えっと、誤解のないよう書き添えますが、これは、訓練士が悪い
とか犬が悪いとか、はたまたユーザーが悪いとかではありません。
盲導犬としてしつけられた犬を惑わすほど、ペットの排泄週が
いかに街中に充ち満ちているかと言うことなんです!

ホーリーは男の子です。盲導犬は去勢していると言っても、その
臭いの誘惑に本能が刺激され、マーキングしたくなるのは当然。
また、それをビシッとコントロールするために不可欠な目力、
アイコンタクトがユーザーにはない。(涙)

そして、体罰や力ではなく声だけで犬をコントロールするためには、
信頼関係から生まれる犬と人との絆が大事で、それは、一朝一夕
には築けない。(号泣)

 犬を飼っている知り合いのおばさんに「お散歩には水も持参して、
犬がおしっこしたら、そこに水を撒いてくれると助かるのに」と
言うと、「日本中に1,000頭いるかいないか判らない盲導犬の
ためにそんなことできないわぁ~」って。ハハハ、そうかなぁ?

きっかけは「我が町の盲導犬と、危なげな歩行の視覚障害者のため」
でいいじゃない。ウンチは持ち帰り、おしっこには水を撒いておく。
それだけのことが街中をきれいにするのに。

これが当たり前になったら、きっとNHKはまた取材に来ますよ。
「この町にペットはたくさんいますけど、どの犬も電信柱に
おしっこしてないんです。」って。あぁ、そのためにはお散歩前に
犬のトイレを済ます習慣をつけないといけないけど。(汗)

 と言う訳で、駅までの道、電信柱にぶつかりそうになるたびに
ホーリーに「ノー」と注意し、動かない時は首に手を回して道路に
戻す…。何度も繰り返されるこの姿に、PRの人や取材スタッフは
臭いの多さ、それが盲導犬にとっては叱られる原因になり、一緒に
歩いている視覚障害者に危険なんだって気づいてくれたかな?

状況が同じでも、他のペアではこうは行かない。こんなカットが
撮れるのも私たちだからこそ!! Nさんの先見の明に脱帽。(汗)

 まぁ、そんなこんなで駅前に到着。ロータリーのベンチで休憩し、
商店街をバックにO記者からの質問タイム。本当は、歩行のとき
いつも助けてくれる店長さんのお店の前だったら、少しは恩返しも
出来たけど…。そうは上手く行かなかったのでした。残念。

その後、撮影かたがたお散歩コースを歩き帰路に。私とホーリーは、
迷子になりかけている全員をリードして先頭を闊歩。でも、道が
判ったとたん、みんな私たちを追い越してサッサと行っちゃった
んです。(涙)

これ、とっても寂しかったです。だって、カメラが回っていようと
いまいと、ハーネスをしているホーリーは私をガイドする仕事を
続けていて、家に着いてそれを外すまではお仕事中。私だって、
人に手を引いてもらってでもいない限り、ホーリーと一緒に緊張
しながら歩いているんです。

 テレビには映らない部分の大切さってあると思います。犬に
しつけることは大事だけど、その犬たちの日常、フードをあげたり
体を洗ったり、ケージを清潔にして陰で支えている人たちとか、
歩いている時間よりずっと長い、視覚障害者と犬が普通に過ごして
いる時間とか…。絆ってそんな日々の繰り返しの中から生まれると
思うから。

家に着く少し前、先を歩いていたスタッフたちがガサゴソ何か始め
ました。ホーリーのハーネスの意味を理解してくれていたかは不明。
が、{このカットが撮りたかったんだ!}と思考を変更。(汗)

今回のことで気づかされたことが一つ。見える部分なんてほんの
わずかなんだってこと。だけど、ほんのさわりでも短い時間でも、
知る、考えるきっかけを作るにはスポット紹介でも仕方ない。
むしろ、取り上げてもらえることが大事。

となると、我が町の人たちは、毎日番外編をリアルタイムに見て
いる訳で、私たちって、もしかしたら貢献してたりして。
なぁ~んだ、そうだったのか~?!(汗)

 つづく

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「ミサンガパワー!! part 8」…パワー炸裂!

・・・ 大ぼけ! 出会いは2005年。
2年目だから…2006年の話し(汗)・・・

 「えっ、NNN…NHK…!」

 自分の恥をさらけ出した初めてのお話会が終わり、また悪戦苦闘
の平凡な日々がスタート。のはずが…。ある日、エピソードの常連
メンバーNさんから恐ろしい話が持ち込まれたのでした。「NHKの
取材を受けませんか」。

「ゲッ、NNN…NHK! それって、正式名を日本放送協会と言う特殊
法人で、年末の紅白歌合戦を放送してる? 最近、視聴料を口座振替にしちゃった、あの1チャンネルと3チャンネルの…ですか?!
なななんでそんな所から…?」。(大汗)

正直言って、私とホーリーは世間が思うほど優等生ペアじゃなくて、
カッコイイことは話せないし、偉そうなことも言えない。(涙)
逆PRなら自信あるけど、取り上げてもらえるようなことなんて
な~んにもないです。

 電話口で「イヤだ!イヤだ!」を連呼するも、そこはほら、
何てったってNさんは百戦錬磨ですからね。それに最近気づいた
んですが、Nさんの話し方って、T.VドラマのHEROでキムタクが
演じた検事役に似ているんです。百戦錬磨+キムタクですからねぇ、
なんだか妙に説得力が。

もっとも、ご本人曰く「顔は準和風」らしいです。ここだけの話、
和風と言っても醤油顔とかじゃなくて、どうも縄文・弥生風とかの
和風らしいですよ。(汗) で、記者が来ることが決まったのです。

 当時、ホーリーと町の人たちとのエピソードをタウン誌に寄稿
していたこともあり、取材は、自宅でのPCを使っての原稿書きと、
歩行の様子と人との触れ合い。今更飾っても仕方ないけど、部屋
だけはきれいにしなくちゃと思った私。だって私「ほこりじゃ
死なない」が信念なんですから。(汗)

 それから数日後、また別の小学校からお話会の依頼がありました。
自称「じみ~な性格」の私ですが、まな板の上に乗っても暴れる
タイプらしく、閃くこと閃くこと。取材とお話会がバシッと結び
ついちゃって「子供たちの前でお話ししているところなんて
どうですか?」なんて、NHKのO記者にプレゼンテーション。窓口の
先生にも了解を得、無事、企画は通ったのでした。

 さてさてどんな話にしようかな…。恥の上塗りでゴールデン
ちゃんの話もいいけど、人前で話すなんてめったにないチャンス
だし、{ここは一つ、新ネタで反応を見ちゃおうかな}と、ネタ
なんてほとんどないのに…。(汗)

こうして取材までの数日、部屋掃除とお話のネタ探しに頭も体も
フル回転! 口数も少なくひたいに汗し、体脂肪燃焼も兼ねて、
こまめに動き回った私でした。

 つづく

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「ミサンガパワー!! part 7」…思い出したゴールデン その2

・・・ 大ぼけ! 出会いは2005年。
2年目だから…2006年の話し(汗)・・・

 「謝りたくても、ゴールデンちゃんはもう…」

 お仕事中の盲導犬に出会ったら晴眼者がしてはいけないこと。
それくらい、傷害以前の私だって一応知ってはいましたよ。盲導犬
関係のテレビだって見ていたし、「フロックスは私の目だって、
他の盲導犬の本だってたくさん読んでいたんですから。

でも、本物の盲導犬なんて見たことなかったし、だいたいが猜疑心
の強い私のこと。{本に書いてあることってほんとかなぁ?}と
思ったし…。それに、なんてったって可愛かったんだも~ん!(汗)

と言うわけで、お仕事中の盲導犬にちょっかいを出しまくった、
大人らしからぬお姉さんの話を例に、その後ユーザーとなり、
あのときゴールデンちゃんに自分がしたことがどれほどいけない
ことだったか、ホーリーとの歩行で体験していることを伝えたの
です。

 もし自分がしたことを思い出さぬまま他の人からこの話を
聞いたら、きっと「何て悪い人なんだ!」と、その人に対し、
一オクターブ高い声で口角泡を飛ばし、ブーブー言ってたこと
間違いなし!(汗)

それに、私がしたことは、訓練士が訓練犬にすることと同じくらい、
犬にとっては刺激的なことなんです。でも、それは訓練では
ありませんでした。

 盲導犬ユーザーが口を揃えてお願いしていること。

1.盲導犬と視線を合わせないで下さい。

2.お仕事中は気を散らすようなことをしないで下さい。

3.食べ物などを与えないで下さい。

私はこれを全部したんです。どうです、呆れるでしょう?! (大汗)

せめてもの救いは、声は掛けず撫でもせず、そして、歩行中では
なかったってことでしょうか。あぁ、これって、ゴジラを称して
ヤモリと言うくらいの説得力しかないです。(どこかで聞いた
ようなフレーズ…。汗)

 今、盲導犬のユーザーになって思います。相手の立場になって
考えることの難しさ。してはいけないと言うことを素直に守る
ことの難しさ。そして、してはいけないと言うにはそれなりの
理由があるってこと。(しみじみ)

反面、視線を合わせる、なでたがる、声を掛けたがるetc。
そんなことをしてしまう人たちの気持ちもよ~く判るんです。
だって張本人なんだも~ん!

 今、日本に1,000頭いるかいないかの盲導犬のユーザー。
その中に、昔、盲導犬の仕事をこれほど邪魔し、その後、失明し
ユーザーとなり、本当にしてはいけないんだと身を持って痛感し、
日々実感しながら歩いている人が何人いるでしょう。って、
自慢にもな~んにもならないんですけどね。どうです、説得力ある
でしょ!!(号泣)

 小学生の頃、黒板に「今週の目標」なんて言葉が書いてあって、
「相手の立場になって考える」とか、「人のいやがることはしない」
なんてあったけど、言うは易し、行うは難し。

でも、こと盲導犬に関する限り、ここに一人、相手の立場になった
いたずらっ子の大将のような人がいる訳で、その本人が言うんです
から信憑性は高い!(涙)

 とまぁ、子供たちにこんな話をした訳ですが、上手く伝わった
でしょうか?! 思うに、将来につながる「今」の教育は大事ですが、
他にも知って欲しい人たちがたくさんいて、それは、こう言う授業
を受けずに大人になっちゃった人たち。現実に、私とホーリーが
毎日触れあっている人たちなんです。テレビも見てるし本も
読んでる。でも、本物の盲導犬と歩いている視覚障害者を見たこと
がない。そう、昔の私のような人たち!

(注)「フロックスは私の目」著者/福沢美和さんは福沢諭吉の
お孫さんです。

 つづく

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「ミサンガパワー!! part 6」…思い出したゴールデン その1

・・・ 大ぼけ! 出会いは2005年。
2年目だから…2006年の話し(汗)・・・

 「何を話そうかなぁ」
極め付きのミサンガパワー炸裂談の前に、小学校での話を再現。
と言うか、後から思えば反省することしきり。で、あのとき本当に
伝えたかったことを書いてみました。何せ口べたなもので…。
Let's play back!(涙)

 えっと、たまたま盲導犬と歩いているから声が掛かっただけで、
一回きりの話に期待されていることは何もないのに、それでも
何を話せば良いかネットでユーザーのHPを覗いたり、
事前リサーチで情報収集。誰も言ってくれないから自分で
言っちゃいますが、これでけっこう研究熱心なんです。と書きたい
ところだけど…。(汗)

実は、安全に歩くこととホーリーの日々の世話で手いっぱいで、
人前で語るネタがなかったと言うのが本音。イヤ、ないことは
ないんだけど、失敗談や泣き言なら自信を持って話せます。ハイ!
これならまかして!。(号泣)

 そこで、「あの~、何を話せば良いんでしょうか?」と先生に
指示を仰ぐと「どんなことでも結構です」なんて、信頼されてる
のか寛大なのか期待されてないのかアッサリと…!? で、ネット上
をウロチョロしてみました。

{やっぱり、あのとき広報担当者Nさんの誘いを断ればよかった}
とウジウジ悩んでいると、おーっ、あったあった! またも天恵の
ような閃きが! 中途傷害の私だからこそ言える貴重なエピソードが
あるじゃない。

自らの失敗を軸に学んだことを話せば、きっとインパクトは強い
はず。お願いにも更に重みが増すと言うもの!(ムッフッ)
こうして私は、記憶の糸をたぐり寄せながらお話をまとめ始め
ました。

 将来、自分が見えなくなるなんて思いもしなかった頃、駅の
ホームでお仕事中の盲導犬に合ったことがあります。ユーザーは
ベンチの右端に座り、その右隣にいたのがイエローの毛の
ゴールデンレトリーバー。首をスッと伸ばし、スフィンクスの
ように座り、微動だもせず目は一点を見つめていました。

えっと、何でこんなに詳細な描写が出来るかと言いますと…。
コホン! それは、私の記憶力がずば抜けて良い…と言うことでは
決してなく、その時、私はこのゴールデンちゃんにちょっかいを
出したのです。出したなんてものではなく、出しまくったのです。
(汗)

はい、ここからはほとんど懺悔です。(涙) まず、何とか視線を
捕らえられないかと、お仕事中のワンちゃんの前をウロチョロ
しました。それでも微動だもせず無視し続ける彼(彼女かな?)の
気を今度は物で釣ってみようと、持っていた飴をわざと傍らに
落としたのです。が、そんな物には見向きもせず「フン、うるさい
なぁ」と言わんばかりにまたも完全に無視。さすがです!!
ちなみに我が家のおぼっちゃまなら…。(汗)

ワンちゃんが動かないことにがっかりした私は、更にちょっかいを
出し続けます。食べられなくなっても、落とした物はきちんと
ゴミ箱に捨てないとね と言う訳で、飴を拾うフリをして
ワンちゃんのそばにしゃがみ込み、その視線を追ってみたのです。

ジッと見つめている視線の先には、きっと何かおもしろいものが
あるに違いない! と、仕事熱心を思う前に、夢中になる物の存在を
疑ったのでした。(汗)

更に、顔を近づけて目を合わせようとしたり、ワンちゃんの気を
引きつけ{偉いね。良い子ね。頑張ってね}と、アイコンタクト
したくてしたくて仕方なかったんです。(大汗)

 これほどのちょっかい攻撃にも微動だにしないワンちゃん!!
そうこうしているうちに私の乗る電車が入線。残念ながら、
ワンちゃんは次の電車待ちの様子。乗り物に乗る時のガイドぶりは
見ることはできませんでした。が、待機中の立派な仕事ぶりには
感動させられた私でした。

 つづく

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