品性は変わらない!!
半年経過ーまだ若葉マークの頃ー2007年
「品性は変わりません」
怒濤のような2006年が終わり、とにかく新しい年が始まりました。
その日は、日本盲導犬協会でのユーザー新年会。協会の職員の
皆さんも同席、親睦を深める日でもあります。こんな席でも、
私たち視覚障害者はどこに誰がいるか自力では判りません。見える人たちが、会場のどこかで談笑している旧友に歩み寄り、ポンと
肩を叩く、なんてマネが出来ないのです。だから、「まぁ、
久しぶり!!」なんて積極的な接近はないし、そんな声はほとんど
聞こえてこないのです。(涙)
その日の親睦会は、ユーザーや協会職員、訓練士学校の生徒さん
たちがグループに分かれ、一つの卓を囲むスタイル。私の隣は
ラッキーなことに訓練士の大ボス。{チャンス!}と、この機会に
ホーリーの歩行の諸問題「拾い食い&匂い嗅ぎ対策」について、
{さりげなく、でもバッチリ聞いちゃおっ~と!}と、食事中も
タイミングを狙っていたのでした。
新年会からさかのぼること約3ヶ月。勉強会での「犬は変わり
ます」(詳しくは「教えたようには歩きません!」を読んでね)
発言を聞きショックを受け、それでも、ホローアップに期待し、
ずいぶん頑張ったつもり。でも、手応えはいま一つで根性にも限界
が…。ここいらで力強い応援と言うか、「大丈夫! あと一歩!!」
なんて言葉が聞けたら、{よ~し!}と、満身創痍の体に鞭打って、
しつこく気合いが入りそうな気がしたのです。が、その返事は…。
「ホーリーの母犬は食いしん坊だと聞きましたが、やっぱり拾い
食いは親譲りでしょうか?でも、時が経てばしなくなりますか?
私、本当に困ってるんです」と、「あぁ、それなら大丈夫」なんて、
ホッと出来るような返事が返ってくることを願っていたけど…。
大ボスは「直らないでしょうね。品性は変わりません」といとも
あっさり。{ゲッ!}座っていたけど立ちくらみがしそうでした。
(号泣)
頭の中で、今聞いたばかりの言葉、{品性は変わらない、変わら
ない…}って言葉が、エンドレスでリフレイン! 言われてみれば、
自分だって受け継いだDNAはしっかり親子関係を示しているし…。
あっ、親子鑑定云々のそんな難しい科学的それではなく、何と
言うか、行動の類似と言うかお里と言うか…。
まぁ、私は人間だけど、自分だって身を持って「親譲り」を体現
してるじゃない! どうやら犬も同じらしい。でもねぇ~。今更
品性だなんて言われても…。(涙)
それより、これからどうなるんだろう? これまで必死に
頑張ってきたけど、ずっとこんなことが続くわけ? それじゃ
歩けない!!(嗚えつ) 歩行の最大のネックである拾い食いと
臭い嗅ぎが、品性から来ていて、その品性が変わらないと
言われれば、それはもう絶望以外のなにものでもない訳です。
(号泣)
ようやく口に出した悲痛に満ちた私の言葉、「そそそんな~!」
に対し、「でも、教育で、してはいけないことだと教え、やらせ
ないようにはできます!」と。{な~んだ、脅かさないでよ。
そうならそうと言ってくれれば立ちくらみもしなかったのに。
あ~ぁ、驚いた}と言いたかったけど言わず、{フムフム、で、
その秘策は?}と、パンドラの箱に残った「希望」の存在を確信
したのでした。
あまりにも恐ろしく、教育期間の長さを問う勇気はなかったけど、
何とかなるなら頑張れる! 気合いだぁ!! 私には見えない大ボスの
姿。その背後に、光輪がまぶしく輝き出しました。(クククッ、
嗚えつ)
その後、大ボスはあちこちへのご挨拶に席を立ち、具体的な教育
方法を聞くことは出来ませんでした。でも、しかし、but.ボスの
教えは訓練士に引き継がれているはず {よ~し、今後のホロー
アップに期待だぁ!}と、その教育期間の長さも知らず、短期決戦
を勝手に決め込み、「希望」にすがりつく私でした。(号泣)
しかし、犬が教えたように歩かなくなったり、教育で、すでに
押さえ込んだはずの品性が行動に表れたりと、いったい、何故
そんなことが起きるのか? そして、訓練士でも指導員でもない
視覚障碍者が、それらにどう対処すれば良いのか? 対処しなくても
いいような教育は無理なのか? 肝腎なのはそこじゃないのかな?
まだまだ新米ユーザーだけど、苦労のお陰で、いろいろなことが
(見えないけど)見え始めて来たのでした。
<ポ イ ン ト>
1.変わらない品性を良い方向に導く教育って?
2.パンドラの箱の中には「希望」の他はないのかな?
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