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2008年5月

「すみません…」「いいんですよ!」

・・・デビューして半年経過ーまだ若葉マークの頃ー2007年

 「大丈夫ですよ」
目の見えない人が行き先を告げると、盲導犬は「ハイハイ」と、
目的地までガイドしてくれると思っている人は多く、イヤ、
ほとんどかも知れません。信号機のない道も、犬が{右見て、
左見て…、よーしっと!}安全確認して渡っていて、信号機が
あれば「赤だから止まってっと」なんて、段差や障害物をおしえる
だけでなく、しっかりとイニシアチブを取っていると思われがち
です。

が、チッチッチ! それは大いなる誤解で、使い古された言葉
ですけど、人と犬が「二人五脚」で歩いています。もちろん、
運動会の二人三脚のように足を縛り合ったりはしないし、肩も
組めず掛け声も掛け合えず。(涙) だから、そこで登場するのが
犬の動きを伝える道具@ハーネス」です。

ところが私の場合、最初の頃は体も神経もガチガチに緊張で
強ばり、ハーネスから伝わってくるホーリーの微妙な合図が
ほとんど判らず、逆に{ここは角のはず}と、勝手に自分で予測し、
何故角を教えないのかと腹を立てたり…。

まぁ、私の場合は間違いで、ホーリーの場合はすっとぼけで
お互い様なんだけど、二人五脚で右だ左だと息が合ってなければ
危ないのは当たり前!! そんな訳で、よく迷子になりました。
(大汗)

 よく「失明」と言いますが、見えない人=失明ではなくて、
私の場合、今のところ光は判ります。視野狭窄、夜盲症とかetc。
物を見るための機能のうち、どれが欠けても不足していても不自由。
だからこそ、見えない者にわずかでも残された目の機能は本当に
有り難いです。

 例えば夕方のお散歩。歩いている方向の目安や、迷子になった時
の自分の位置は、西と東の明るさの違い、大きな木で遮られる陽の
光で知る公園の位置。パッと明るくなったから家並みが途切れた
とか。いつかそれも判らなくなるかも知れないけど…。(涙)

 でも、一番は、やっぱり人に助けてもらうことです。足音に耳を
澄まし人を呼び止め、それ以上迷子の深みにはまらないように
しないと後が大変。ところが、人を呼び止めるって言うのが
けっこう難しいんです。

 私とホーリーが並んで立ち止まっていると、歩道もない昔の
住宅街の細い道では、かなりの幅を塞いでしまうのは確かです。
「すみません」と呼び止めると「いいんですよ」とか「大丈夫
ですよ」とか、私たちが通行の邪魔になっていることを謝っている
と思うらしく、そのまま素通りされちゃうんです。(涙)

私とホーリーは「大丈夫」じゃないし、ちっともよくないんです。
足を止めて道を教えて欲しいんです。道路が渡れるか教えて
欲しいんです。

 どうしたら手を貸して欲しいことを上手に伝えられるだろうかと、
かなり真剣に考えていたところ、ユーザーの先輩が考えた
「Help meの黄色い小旗」があるのを知り、早速購入しました。

幸せの黄色いハンカチに掛けたしゃれと言うか、黄色の地に黒で
「手を貸して!」みたいに書いてあり、それが伸び縮みする、ホラ、
先生が黒板を指すときに使う指示棒(縮めればボールペン)に
結びつけてあります。

文面は他にも「タクシー」とかいろいろあるらしいけど、購入時、
私が「大丈夫ですよって素通りされるんです」と話すと、
「そんな話し始めて聞きました」と大笑い。笑われても平気だけど、
他のユーザーはこんなことないのかなぁ? これって私のキャラクター
のせい? (号泣)

 昔、小学校付近の横断歩道には「緑のおばさん」がいて、登下校
の小学生が安全に道路を渡れるよう、黄色の地に「止まれ」と
書かれた小旗を持って子供たちを渡らせてくれていたけど、
それって今の方が必要じゃないのかなぁ~。

犬と並んで路上に立ち、黄色い旗を出したまま人が来るまで
ただただ待つ姿は、自分で想像してもどこか滑稽。遥か昔の伝説に
なってしまった緑のおばさんを彷彿させる、ウ~ン、何て呼ばれる
かな? おぞましくて考えたくない。パス!!

 と言う訳で、買っては見たものの、これなら「いいんですよ」と
素通りされた方がいいかなぁ~、行かれちゃったら次の人を待てば
いいや。と思い直し、その旗はホーリーのハーネスバッグの中で、
いつか来るであろう出番を待って冬眠中。

緑のおばさん復活の暁には、私も是非是非使わせて頂きたいと
思っております。が、おばさん復活の日がいつ来るか判らず、
肝が据わったらその時こそ春が来てカエルもお目覚め!その前に
ミイラになってたりして…。ってよく判らないですけど…。(汗)

<ポ イ ン ト>

1.人に足を止めてもらえる上手な言葉って

2.復活切望! 緑のおばさん

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募金してます!

・・・デビューして半年経過ーまだ若葉マークの頃ー2007年

 「涙が出てきちゃう」
N訓練士に歩き方を習ったばかりの西口の駅前。目的の
エスカレーターになかなか着けず、通りがかりの人に助けて
もらいました。人にガイドをお願いする時はその人の左肘を
持たせてもらいます。ホーリーと一緒でもハーネスは持たず、
リードを彼の首輪近くで持ちます。よく「ハーネスは持たないん
ですか?」と聞かれますが、ハーネスを持つのはホーリーが
盲導犬としてガイドしている時だけです。

が、この動作がホーリーには良い刺激となり、人に道案内を
頼んだ後は彼の動きが良くなります。まるで、{ボクだって
ちゃんと出来るんだからね!}と言わんばかりで、その変貌と
言うか慌てぶりと言うか、それが可愛い! だって、まるで気を
抜いてたら頼りにされなくなって{まずい!}と焦っている
みたいだからです。(笑み)

 他の盲導犬は知りませんが、ホーリーの場合、まじめ一方で
ガイドするのではなく、「自分も楽しみながら」って言うのが彼流
なのかも。だから、人に尋ねると{ハッ、ちょっとはめ外し過ぎ
ちゃった}となるんじゃないかな。本当はそれじゃ困るんです
けどね。

その時も、ハーネスの話をきっかけに口火を切ったその人が、
「実は…」と言って話してくれたのが「賛助会員として募金して
いる」と言うことでした。

 日本盲導犬協会の賛助会員になると、毎月一定の金額が講座から
引き落とされ、募金の形で協会に振り込まれます。事業のほとんど
が募金で賄われている協会です。賛助会員は、盲導犬育成の影の
応援団です。

「募金」と聞いて、思わず「ありがとうございます」とお礼を
言っていた私。(汗) よせばいいのに、更に「で、どちらの協会
に?」なんて突っ込んだ質問をしてしまいました。「どこだか
判らないんですが、日本…協会とかで元締めみたいだから、
いろいろな所に寄付して下さるんだと思います」と。

ワァ~、すっごい誤解だけど、そんな考え方もできるくらい「日本」
って字が頭につくってインパクト強いんですね。(ビックリ)

でも、他にもこんな人はいるかも知れず、ちとまずいかも。

 この誤解を解くべきか否か…一瞬考えてみたけど、駅前で、
しかも手を引かれ助けられてる途中、募金先についてあれこれ話す
のも何だか…。で、何も言わず、ただ「この子もそちらから貸与
された盲導犬です」とだけ伝えたのでした。(汗)

そうしたら、その方の声が涙声に変わり「何だか涙が出て
きちゃって…」と、鼻までグズグズし始めたのでした。神掛けて
その人の手をつねったり、指を逆にしたりなんていじめはして
いませんので信じて下さい! ただただ、手を引いてもらっていた
だけです。(純粋なまなざし)

 その方の気持ち、判るような気がします。私の住んでいる所は
田舎。賛助会員には定期的に冊子が届きますが、盲導犬育成の事業
に賛同し、毎月講座から募金し応援していても、本物の盲導犬と
ユーザーの姿なんてデパートのイベントとか「ポチ・たま」
「動物奇想天外」みたいなテレビでしか見たことないでしょう。

それが、イベントでも何でもない普通の生活の中で突然遭遇!
目の前にいる一人と一匹は不案内な場所を歩いていて困っている
みたい。今、手を引いて自分がガイドしているのは、募金の行方、
形となった姿です。

「泣かないで下さい。この子はとっても可愛くて良い子ですよ…。
ありがとうございました」それ以上の言葉は出てきませんでした。

 歩いていて「お利口ね」「偉いわね」なんて声が聞こえてくると、
まぁ、私のことではないと思うけど、もしかしたら…ってことも
あるし、その線も全く考えられないこともないので、一応謙遜して
「いいえ」とか「まだまだです」とか、どう取られても良いような
曖昧な返事をしてますが、わずか数メートルの歩行中に伝えられる
感謝の気持ちって言ったら…。やっぱりそれしかないでしょう。
褒められると謙遜しますが、本心はメチャクチャ可愛いと思って
いるんですから!!(汗)

 いけないいけない。自分の募金が形になって、今、目の前にいる。
それってどんな感覚なんだろう?「皆さんは歩く広告塔です」。
共同訓練終了時、啓発担当者からそう言われたけど、広告にも
いろいろあって、普段は逆PR組だと自負している私たち。(涙)
でも、その日の出会いのお陰で、よい意味での歩く広告塔としての
役目が果たせました。(嬉しくて号泣)

<ポ イ ン ト>

1.賛助会員のみなさん、ありがとうございます。

2.日本盲導犬協会は元締めではありません。

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ホーリーは衣装持ち

・・・デビューして半年経過ーまだ若葉マークの頃ー2007年

 「わぁ高いわねぇ」
公共施設への出入りが許されている盲導犬。マナーとして、
毛飛び防止のため、四肢をくるむオールインワンタイプの
ワンピースを着せるのが一般的。

最近では、協会内のグッズ販売店でTシャツタイプの袖無しや、
半袖なども売られており、実はこのタイプ、犬にとっては歩き
やすそうだし、ユーザーにとっては着せやすいしでこっちの方が
良かったりして。ウ~ン、ワンピースは犬の体全体の汚れ防止にも
なるし…どっちが良いかな?(汗)

 それにしても、大型犬用の服って高いです。ホームセンターの
ペットコーナーには、リーズナブルな価格で可愛い小型犬用の
服がいっぱいあるのに、大型犬用はほとんどなくて、あっても
高価! 大型犬って外飼いがほとんどで、普通はあまり服は
着せないんじゃないかと思うんですが? どうなんでしょう。

協会内のグッズ販売店で売られているワンピースは、ボランティア
さんが儲けなしで縫っているので安く、常に品薄。共同訓練終了時、
ホーリーのために買ったワンピース型の服。運動不足で太った彼が
着ると、体の線もクッキリとボディコン状態!(涙) 

 時々、メーカーから服が協会に寄付されることがあり
「着用した写真を送付」なんて条件があるけど、サイズが合えば
お買い得。でも、買ったまま、どこにも手を加えず着用って
なかなかないです。

例えば、後ろ足の付け根より少し上、お腹の所までのTシャツは
ゴムが緩く、服を着たままホーリーがオシッコしたら、オシッコが
全部服の中に入ってしまいました。見えないからそれが判らず、
段差で前足をステップに駆け、彼の体が斜めになったとたん
「ザーッ」と音がするので不思議に思ったら、なななんと、
服の中のオシッコが逆流! お腹はオシッコでビショビショだし、
服を脱がせるとき、ホーリーの体があちこちオシッコで濡れて…。
(号泣)

原因は、ホーリーがスリムだったからではなく、単にゴムが
緩かっただけ。そこで、ゴムの所を手直しです。こんなもんです!
そこで笑っているあなた、笑い事じゃないです!! (涙)

周囲に服を縫ってくれそうな人も知らず、お服さんの母上に
お願いしたのでした。と言うか、聞かれたサイズを知らせると、
早速お試し服が届いたのです。(感謝)

 お福さんの家では、福郎君(ミニチュアダックス)の服は全て
お福さんの母上の手作り。でも、福郎君のそれに比べ、ホーリーの
服は各パーツが桁違いに大きく、手間も暇も人の服を縫うほど
かかるはず。

しかも、「リフォームだけど」と言って作ってくれた服の提供者は
なんとお父上! お福さんのご家族にダブる感謝、イヤ、
トリプル感謝です。

 その後、お服さんの母上製作により、ホーリーの服は着実に
枚数を増やし、そのうち、こちらからオーダーするようになり
ました。紳士用Tシャツ1枚で、ホーリーと福郎君の服が作れる
とか。お礼は、福郎君用の服地の提供。ホーリーの服を作った
Tシャツの残りなんですけど…。だから、色と素材はお・そ・ろ。
(汗)

 よく考えず、色だけ聞いて選んで送ったTシャツ。なんと、
猿のプリントが…。「犬猿の仲」って言うけど、ホーリーの
その服には猿が。プリント部分は背中になるので、犬が猿しょって
歩いてます。ちなみに、そのTシャツを選んだのは母です。(涙)

 そうそう、こんなことも。福郎君が通っていたしつけ教室の
グッズ販売店で、お福さんは、これまた90%オフと言う激安で、
ホーリーのレインコートを見つけてくれたんです。(感謝) 
残念なことに、太っているとは言え、小柄の大型犬ホーリー君、
大きすぎて着られませんでした。(難しい日本語です。汗)

が、リベンジもすごかったです。次に届いたレインコートは60%
オフのサーモンピンク! オスとは言え、小顔でジャニーズ系の
可愛い顔のホーリーに、サーモンピンクのコートはとても良く
似合っていて…って、家族の弁です。(身びいきに汗)

「ブルーもあったけどそれは40%オフ。渋ってたら、店長が
これなら60%オフでいいよ。ってサーモンピンクを出すから…」。
ウ~ン、この判断は難しいけど、お福さんの選択だとなぜか
「さすが~!」と思ってしまうから不思議。

 そんなこんなで、気がつくとホーリーの服がいっぱいになり、
最初、二段だけ彼用に使っていた引き出しが、とうとう全て彼用と
化してしまいました。軒先貸したら、母屋まで取られて
しまいました。(号泣)

<ポ イ ン ト>

1.大型犬用の服は高い

2.夏の着用は暑くて可哀想

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診察室には入れない!

・・・デビューして半年経過ーまだ若葉マークの頃ー2007年

 「待合室で待たせて下さい」
月に一度の内科受診。二ヶ月に一度の眼科検診。それにプラス、
整形外科だ接骨院だ針だマッサージだと、あちこちのガタガタを
治療する頻度が増えてきている今日この頃。(汗) 遠出は無理
でも、せめて近所の医院くらいホーリーと行けたらと思うけど、
それがなかなか難しい。

 補助犬法が施行され、公共施設・乗り物への盲導犬同伴が
許されたはずだけど、相変わらず入店拒否の話は聞くし、アパート
や職場まで「同伴お断り」なんてところもあるみたい。今はペット
と暮らせる賃貸住宅も多いのに…。ウ~ン、よく判らないです。

 ホーリーが我が家に来てから一緒に行った病院関係で、治療室
まで入れた所は…、ウ~ン、いくら思い出しても一つもないです。
(涙) イヤ、ありました! 近所の歯医者さん!! 窓口には日盲の
募金箱もあるそうで、盲導犬への理解が違うのかも知れません。

あっ、これは「?」だけど、一つだけ! 最初から無理だと思い、
ホーリーを家族と一緒に待合室で待たせ、私だけ診察室に入ったら、
その時のドクターの反応が、「あれっ、犬はどうしたの?」
「どこでも断られるもので、こちらでもダメかと思って廊下で
待たせてあります」こんな会話がありました。だから、もしか
したら、そこならホーリーと一緒に入れたかなぁ~。よ~く
思い出してみたらありますね。(汗) 「近くだから、お散歩
がてら行ってくる」って言えない理由がこれなんです。

面白い内科のドクターの所でも、私が治療室に入るときホーリーは
入れず、すぐ近くのドアノブにリードを固定し、伏せの姿勢で
待たせます。もちろん、彼の周囲に知った人はおらず、診察室が
近いとは言え、私も彼が心配です。まぁ、私には幸いなことに、
ドクターには不幸な(?)ことに、ほとんど患者さんがいないので、
いたずらされたり連れて行かれる心配は…少しかな?(ドクター
ごめんなさい)

 大学病院も同じ。廊下のベンチも患者さんでいっぱいだけど、
内待合室も人でいっぱい。犬と並んで歩くスペースも、伏せで
待たせる場所もない。それどころか、診察結果は全て聞こえるほど
人と人との間に距離がありません。それほど手狭な診察室だと言う
ことです。

一度、ドクターに盲導犬同伴について聞いたところ、以前、一度
だけ診察室まで入れて待たせたことがあったが、隅で小さくなって
待っている姿は可哀想だったと。「入れてあげたくてもこれではね。
物理的に…」って感じでしょうか。

遠い病院には家族と行くので、ホーリーは廊下で待っていられます。
でも、付き添いがいなかったら、いったいホーリーはどうなるの
かな? 病院を変えないといけないのかな? 

 接骨院では、治療室への同伴どころか待合室での待機も
やんわり断られる始末。だからと言って外に繋いでおけないし…。
「家に置いてこられるときに来て下さい」って。何とか人の
やりくりして数回通ったけど、自然に足は遠のきました。

その変わり、シップとホカロンと自己流マッサージと自然治癒力を
信じ、とりあえず痛くはなくなりました。これぞマナティー流、
気合いと根性の勝利!! そうそう、みのもんたの番組で知って、
免疫力を高め、抗酸化作用があると言うブロッコリーもたくさん
食べました。(汗)

 こんなとき、盲導犬協会に相談することで問題が解決することが
あります。協会から病院・医院に対し、診察室への盲導犬同伴に
ついて話をしてくれるからです。

{どうしようかなぁ?}とは思うものの、今一つ相談することが
出来ずにいます。外面の良い私ですから…イヤ、そう言うことでは
なく…。(大汗) 

一つ目の理由は、例えば前述の大学病院のように、ホーリーと
一緒に入れるスペースがある診察室か否かにより、無理な物は無理、
そんな気がするからです。

二つ目の理由は、ドクターや病院関係者
とのその後です。昔ほど一方的な診察ではないにしろ、関係は
良いに超したことはないからです。ごり押ししても、後味が悪く
なったら…って気がするんです。

 出来れば、みんな病は名医に診てもらいたいもの。アクセスや
環境が善い所に名医がいるとは限らず、仮に許可されても、
居場所がなければ「ない袖は振れず」と同じ。

 盲動犬を診察室・治療室に入れない・入れられない理由。
どうすれば一緒にいられるんでしょう? 盲導犬の貸与って、視覚
障害者の歩行の安全と、生活の向上が目的のはず。気合いと根性で
どうにかなることばかりじゃないし…。健康を預かる一番肝腎な
所で、肝心要の部屋の前まで来て「入室お断り」と言われないで
すむ方法ってないのかな?

 いつまでも家族には頼れない。家族の都合に合わせるのではなく、
自分のスケジュールで動きたい。盲導犬はその手助けをしてくれる。
そう思うからQORの向上を目指し頑張って歩いているけど、
盲導犬が来たことで、かえって行動に規制が掛かってしまった。
そんな気さえするこの頃…。気のせいかなぁ~?

<ポ イ ン ト>

1.いつか作る! 盲導犬入室OK病院・医院マップ

2.人は病の器。気合いと根性で治すには限界が。

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タウン誌に寄稿

・・・デビューして半年経過ーまだ若葉マークの頃ー2007年

 「私に書かせて下さい!」
ホーリーがタウン情報誌で紹介されることになり、編集者が我が家
に来ることになりました。歩き始めてすでに半年以上経っていて、
何だか今更…って気もしたけど、日本中に千頭いない盲導犬の一頭
が我が屋にいるわけだし、歩いていれば隠しようがない。実際の
ところ、問題は山積し恥ずかしい限り。複雑な心境でした。

 私、ここだけの話し、ほんとうはじみ~な方でして、目立つのは
好きじゃないです。数少ない盲導犬ユーザーが目立たないはずは
ないけど、それでも♪野に咲くー花のよーうに♪って、ひっそりと
していたい方。だから、タウン誌に載ると、今まで以上に注目を
浴びちゃいそうで不安。見守ってくれるまなざしは増えるだろう
けど、酷評も聞こえて来そうな予感。(涙)

{そうだ! 良いことを思いついた!!}と、良いか悪いか判らない
けど、本人が、近年希に見る閃きと思ったことって…。それは、
自分からタウン誌への連載を申し出るってこと。全く、どこが
じみ~な性格なんだと、自分では絶対に問いませんのであしからず。
また、深く追求もしないで下さい。複雑な性格なんです。(汗)

 編集者によるインタビューも終わり、そろそろ話を切り出すには
良いタイミング。「あの~、盲導犬に対する正しい理解のため、
町の人たちとの触れ合いのエピソードを通し、誤解を解きたいん
です。で、どうでしょう、原稿を書かせてくれませんか?出来れば
連載で…」と、予め考えていたタイトルまで提示。しかも、連載
期間は1年を希望だなんてことまで、立て板に水のごとく一気に
まくし立てたのでした。(大汗)

ラッキーなことに、ちょうど3月で終わる連載があり、次の企画が
ないとのこと。枠は600字、原稿料はなしと言うことで(涙)
あっさり決定したのでした。言ってみるもんですねぇ!

 ホーリーと歩いていて気づいたこと、それはやっぱり美化の
悪影響。(詳しくは「窓際のホーリー」を読んでね) 盲導犬
だけでなく目の見えない者への誤解。と言うか、あまりにも接点が
なさ過ぎて、接し方を知らない人たちの多さでした。

私は中途障害者だけど、見えていたからこそ、中間の立場だから
こそ判ると言うか…。両方からの視点で何か伝えられないだろうか?
そんなことを考えた訳です。見えない歴は短いけど、両方を経験
なんて、そうそうたやすくできるもんじゃないでしょ?(涙) 
これでけっこう堅実思考の持ち主。(ポリポリ)

 エピソードネタは山ほどありました。なぜって…。梅雨から
始まった訓練を経て、必死になって歩いていたのは夏の盛り。
本当に、一回のお散歩で何十回も切れそうになって、家に着くなり
「こんな犬いらない!」と、何度泣いたか判らないです。と、母が
言います。「ホーちゃんとあなたが合うからうちに来たんだから、
きっと歩けるようになるから」って。母にしてはかなりまともな、
しかも説得力のある言葉のお陰で、またも「そう言われればそうも
思えるし…」と、洗脳されやすい私は思ってしまったのでした。

とは言っても、盲導犬をスーパードッグと思っていた私には、現実
とのギャップは受け入れ難く、毎日の歩行は苦行そのものでした。
でも、歩かないとホーリーは太っちゃうし、暑いし言うこと
聞かないしで四面楚歌。ちっとも楽しいお散歩じゃなかったです。

 その頃、唯一の楽しみがお散歩中に出会う人たちとの触れ合い。
(詳しくは「ホーリーと英会話」「鬼太郎おばさん」他を読んでね)
それが「英会話おじいさん」だったり、「鬼太郎おばさん」
だったり…。家に戻ると、そんな話を母にするのが日課となったの
でした。

翌日出かけるときは{今日はどんな人と会えるかな?おじいさん、
いるかな?}と、現実には片目をつぶり、って、つぶらなくても
見えませんけど…エピソード報告を楽しみに出かけるように
なったんです。人に話すと記憶に残りやすくなるって言うけど、
それって本当みたい。だから、今、こうしてたくさんのエピソードが書けるんです。(幸)

 エピソードには事欠かなくとも、盲導犬との歩行に関しての
誤った情報と、誤解を期限内に正すってかなり難しい。内容は吟味
しなくては…。予めタイトルと内容を一覧表に。した割にはあれも
これもと食指を伸ばし、延長延長で、2年2ヶ月の連載となって
しまいました。(汗)

あっ、連載が伸びたのは、読者からの連載続行の署名が山ほど
届いたとか、編集長・編集室全員のたっての希望とかではなく、
連載が始まったときのように、ひとえに、私の自己推薦・哀願・
だだをこねての押し切りの結果であることを書き添えておきます。
(号泣)

(注)
 「こんな犬いらない」と泣いていた頃も今も、いったんハーネス
を外すと、私とホーリーはベタベタの仲良しです。命がけで歩いて
いる、ギリギリの精神状態からの言葉だと思って下さい。(汗)

<ポ イ ン ト>

1.タウン誌連載は自己推薦

2.エピソードに支えられた苦行のお散歩

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言葉から伝わるまなざし

・・・デビューして半年経過ーまだ若葉マークの頃ー2007年

 「いつも行く方じゃないよ!」
ほとんど雪が解けた日、ちょっと怖かったけど意を決して
ホーリーと、お さ ん ぽ(そのまんまじゃない!)スノーブーツ
を履いたけど、日陰に残る雪はやっぱり凍っていて、一歩一歩を
慎重に慎重に!!

それでも、さすが人通りの多い駅前。かなり歩きやすくなって
います。が、困ったことに、犬は物に沿って歩く習性があり、
せっかく雪がなく、歩きやすくなっている中央部分ではなく、
凍っている路肩のそばを歩くんです。(涙)

それは正しい歩行のルール。いつもは「寄って寄って」で、中央に
出ないようなるべく端に寄せて歩かせているのに、「今日みたいな
日は特別。できるだけ真ん中を歩きなさい!」だなんて、
スペシャルな歩行指導は身勝手と言うもの。まぁ、そう言いたく
ても言えない・伝わらないけど。(号泣) 

 まだホーリーの足が心配で、駅の階段の上り下りはお休み!
{さぁーてと、バックして帰宅}と思うけど、ホーリーは
いいかげん同じ道に飽きていて、素直に戻ろうとしません。
飽きているのは私も同じなんだけど、新規ルート開拓するには、
駅前は複雑すぎるし危ないし…。(汗)

もっと先に進もうと、その日も{戻るのイヤ}モード。私は雪で
通路の様子が把握できず、頼りは、滑らず安全に歩けそうな所に
リードしてくれるホーリーのみ!! イニシアチブは完全に彼が
握っていたのでした。(涙)

 {あれっ、方向が違わないかな?}そう思っていた所に、背後
からおじさんの大きな声。「そっちはいつも行く道じゃないよ~」。
私の勘は当たりました。ホーリーはとぼけて、今まで行ったことの
ない方向に行こうとしていたのです。

それにしても、聞こえてきた声は自転車置き場の方から…。{
「いつも?」って、もしかしたら、自転車を整理しながら私たちを
見ていてくれたのかな?}そう思って「いつも」の言葉にジーンと
来たのでした。「ハ~イ、ありがとうございま~す」と応え、
白杖で足下の点字ブロックを頼りに正規ルートに戻ったのでした。

ちょっとした瞬間、触れ合いの時、自分たちを見守ってくれている
人の存在を知ります。見えないから、言葉に敏感になるのかも
知れません。そのおじさんもそうでした。(感謝) 駅前の
文房具屋の奥さんは、私たちが歩き始めた時から見ていてくれた
ようで、「夏の頃は大変でしたね」と、初めてお店に行ったとき、
さりげなく慰労してくれました。

 障害物をソーッとどかしてくれている人たち、中には、ちょっと
大きめな石があるからと私を止め、躓かないようにと拾って
どかしてくれた人。「エレベーターの方に行かなくて良いの?」
って言葉も、いつも見ていてくれればこそ。

モーゼがイスラエルの民のため、海を分け道を作ったように、
前から来る人が、私たちのためにサッと二つに分かれ道を譲って
くれているかも知れません。ホーリーだって、私が判らないだけで、
上手に障害物を避けているはず。(詳しくは「まぁ許してあげる」
を読んでね)

正式な名前は失念。四つの信号全てが一斉に青になり、対角線以外、
東西南北が渡れる交差点があります。嬉しいことに「カッコウ」と
鳴いて知らせてくれる音響信号機がある場所です。その交差点の
ど真ん中で、立ち往生してしまったことがあります。

指示する方向がまずかったのか、ホーリーは対角線に歩いていた
ようです。直進したはずなのに、なかなか反対側に着かず、信号の
音が消えてしまいました。{まずい! 斜めに渡ったみたい!!}と
焦っていると、後ろからドタバタとすごい勢いで走ってくる足音が
して、私の右腕を掴み歩道に引っ張って行ってくれました。

声の主は、交差点の角にある授産施設でお手伝いしている人でした。
私とホーリーが、横断歩道を渡り終えるまで見ていてくれたんです。
だから、信号が点滅を始めたのに、交差点の真ん中でオロオロして
いる私たちに気づき、すぐに走って来られたんです。(感謝)

 今、毎日午後3時になると公園のスピーカーからアナウンスが
流れ、下校する子供たちの見守りを呼び掛けています。お年寄り
たちによる自警団の見回りもあります。かく言う私も迷子になり、
「あなたの家なら知ってるよ」との声に、「すみませんが、そこ
まで連れて行って下さい」なんて、自分の家まで送ってもらった
ことも…。(汗) その節は大変お世話になりました。(ペコリ)

私は大人だけど、「危なっかしいなぁ。大丈夫かなぁ」って心配
してくれている、周囲の人たちの「いつも」の見守りの中、毎日
歩いていたんです。決して、自分たちだけで歩いていた訳では
ないんです。(悟り)

姿は見えなくても、ちょっとだけ言葉に気をつけていれば、自分の
時間の中にいるその人の存在に気づき、その言葉の中に、
まなざしを感じます。それって、見えない人だけの特権じゃないと
思うけど…。(笑み)

<ポ イ ン ト>

1.善意のまなざしにありがとう

2.言葉の中にその人の存在が

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雪ですべって老後を思う part 2

・・・デビューして半年経過ーまだ若葉マークの頃ー2007年

 「リードだけじゃ歩けない」
リタイア犬とユーザーが最後まで一緒に暮らせない理由? その答え
は視覚障害者が盲導犬を必要とする、まさにその点にありました。
つまり、目の見えないユーザーといる限り、犬には、ハーネス
なしで自由に歩ける日は来ないのです。(涙)

慰霊祭で知り合ったKさんが話してくれました。サンちゃんの
ユーザーは二頭目を希望せず、リタイアしたサンちゃんと自宅で
暮らしていました。もう、ハーネスは着けず、散歩も日常の世話も、
目の見える奥さんがしていました。でも、サンちゃんの足腰が弱り、
トイレのたびに抱きかかえて外に出しているうちに、とうとう
奥さんが腰を痛めてしまったのです。そうなると、もう奥さんにも
サンちゃんの面倒は見られません。おむつをさせ、運動は室内を
自由に歩かせることでカバーしていましたが、それにも限界が…。

もし、サンちゃんを他の人に託したら、彼女の生活は違ったものに
なるかも知れない…。つらいけど、私なら、サンちゃんの老後に
ついてそんな風に考えると思うんです。(涙) ユーザーさんは、
絶対に最後までサンちゃんといたかったはずです。でも、
どうしても一緒にいることができなかったんです。(落涙)

そう考えて見ると、独身のユーザーの場合や、見えない人同士の
家族では、やっぱり最後まで一緒にいることは不可能です。
年老いた犬の世話をし、思いっきり自由に歩かせてあげるためには、
どうしても視力が必要なんです。(号泣)

 もう一つ。私が思うユーザーの責任。それは、現役時代の犬たち
の健康管理、特に体重の管理です。サンちゃんが、最後まで散歩
したがっていたと聞いてから、私は、それまで以上にホーリーの
体重管理に気を配って来ました。(詳しくは「ただの肥満です」
ついでに「おからダイエット」を読んでね)

「盲導犬が来たら、すぐにどこにでも行ける!」そう思っていた私。
いろいろなペアがいると思うけど、私とホーリーの場合は「すぐに
どこにでも…」とは行かず、お散歩は、私のためと言うより、
いつの間にかホーリーの肥満防止・ダイエット、もっと言えば、
拾い食いも匂い嗅ぎもせず、盲導犬らしい盲導犬になってほしくて、
毎日歩いているような… (汗)

骨細で華奢な骨格の彼です。足の筋肉もほとんどなく、股関節にも
少し問題がありそう。ただでさえ年を取れば弱くなる足腰。
若いうちに太らせ足に負担を掛けすぎると、そのつけで早くから
歩けなくなるそうです。{それだけはしちゃいけない!}それが
私の思いです。

 ユーザーの中には健脚もいて、一日に何kmも歩く人もいるし、
私のように、頑張っても2kmがやっと…って人もいるはず。(当時)
ホーリーと歩くようになってから、毎日必ずチェックしている
万歩計。目標の3キロは果てしなく遠い…。(涙) 上手に歩ける
ようになれば、距離は伸びるしダイエットにもなるしで、良いこと
だらけ。それなのに…。

 歩かないからと言って、食いしん坊のホーリーを食事制限で
痩せさせるには無理が…。かわいそうってこともあるし、何とか
止めさせようと努力している拾い食いが、空腹でもっとひどく
なりそうな予感…。(汗) だから、是が非でも拾い食いや匂い
嗅ぎを止めさせ、歩行にだけ集中できるようにして、風を切って
サッササッサと歩くようにしないとダメなんです!!(悲願)

 盲導犬としての仕事を終えた後も、自然に足腰が弱くなるその時
まで、元気に思う存分歩いて欲しい。そのためには、自分の都合で
ホーリーを太らせてはいけない!! えっと、一応はそう思って
いるんです。(汗) とは言っても、現実は、雨だ風だと言っては
「安全第一!」を優先してる私ですが…。(詳しくは「雨にも
勝てず、風にも勝てず」を読んでね)

 小さいときから散歩嫌いのホーリー。それでも、年老いた彼に
ゆっくりで良いから、いつまでも自分の足でお散歩して欲しい。
だから、私は彼のダイエットのため、そして(かなり先になること
を覚悟して)「近い」将来のリッチな自分の生活を思い、よ~し、
明日も頑張って歩くぞ~!! と思ったら、雪が雪を呼びまたも
空は雪模様。寒がり同士の私とホーリー、ほんのしばらくお家で
冬眠。せっかく足が良くなったのにね。こんなもんかな?!(笑)

 あっ、そうそう。Kさん宅で暮らし始めたサンちゃんのその後。
年を取ってからの環境の変化は、少なからずサンちゃんの体調に
影響を及ぼしました。が、またお散歩に行かれるようになり、
おむつをする必要がなくなりました。良かった良かった~!!

…おまけ

 2007年12月、素敵な情報が飛び込んで来ました。引退した盲導犬
と現役盲導犬が、同じ家で同居できるってパターンです。おまけに
その家にはネコちゃんまでいるんです。さ~て、この続きは…。
ウ~ン、あと何話後かな?(ムッフッ!)

<ポ イ ン ト>

1.本当は、ユーザーだって別れたくない

2.体重管理は主の責任

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雪ですべって老後を思う Part 1

・・・デビューして半年経過ーまだ若葉マークの頃ー2007年

 「大丈夫! 怖くない怖くない!!」
「ゆーきやこんこん あられやこんこん…犬は喜び庭駆け回り…」
一面真っ白な雪景色の日。家族に庭に出してもらったホーリーは、
寒がりのはずなのに、濡れるのもかまわず嬉々として走り廻り、
おまけに雪をパクパク食べている様子。「ホーリー、お腹
冷えちゃうよ! それに、シロップかけた方がおいしいんじゃない?
私はやっぱり宇治金時がいいなぁ」(汗) あっ、あの歌は本当
でした!

 雪が止んでも私にはお散歩は無理。除雪された雪が路肩で固まり、
氷みたいにツルツルすべるんです。それに、ホーリーと並んで
歩いている私は、いつもより更に道路の中央寄りを歩くことになり、
これも危険! そんなわけで、お散歩を家族に託したのです。

夕方近く、ホーリーの排泄時間のことです。庭にある彼用トイレと
その周辺を「ワンツー、ワンツー」と言いながら歩かせていると、
彼の足音がおかしいことに気づきました。ビッコを引いているよう
な不規則な音がします。急いで母を呼び、ホーリーが歩いている所
を見てもらうと、案の定! 後ろ足を庇うように歩いているとのこと。
母の車で大急ぎでクリニックに!

 結果は…。ほとんど歩道がない我が家周辺の道路。視力のある
家族とのお散歩でも、車が通れば犬を道の端に寄せます。どうやら
そのとき、ホーリーは凍った雪で足を滑らせ、筋を伸ばして
しまったようでした。

原因に思い当たる節があるので少し安心。だって、悪い病気
だったら大変だから。一安心した物の、可愛そうだったのは
それからでした。

 いつもなら、彼用ベッドで丸くなって寝ているのに、まるで
スフィンクスのような座り方で寝ているんです。歩き方も診察前
よりひどくなっています。心配になってドクターに電話してみると、
「どこが悪いか押してみたから、それで痛くなったんでしょう」と。
{先生、押すっていったって…。程度があるでしょ、程度が!}と、
これは心の声でした。(汗)

ホーリーは股関節が弱く、元気な時でもシット(お座り)が苦手。
すぐに立ち上がってしまうし、その座り方は俗に言う「片膝立てて」っ
て感じで、そばに「黄桜」なんてラベルの一升瓶でも置いたら、
まるで飲んだくれの不良犬みたい。(汗)ダウンも同様、オス
だけど、なんとも艶めかしい「しなっ」とした横座りになって
しまいます。それがスフィンクス座りし続けてるんでスから、足の
痛さは推して知るべしです。(涙)

 それから数日間、丸くならずに寝られるようケージには入れず、
みの虫状態のママちゃん(私)とSleep! またもマットレスだけ
敷いて寝袋に入り、その上から毛がついても大丈夫な布団を掛け、
エアコン用リモコンも一応用意。寒くないようにして一緒に寝たの
でした。やりすぎかも知れないけど、ホーリーはとっても喜んで
ました。(落涙)

 困ったのはトイレでした。彼のトイレは庭にあり、室内から数段
の段差を降りなければなりません。当然、帰りは昇り。でも、
その日はまだ良かったんです。翌日は、朝から全く段差が降りられ
なくなってしまったのです。(涙)

朝一番の排泄とも鳴れば、いつもならすっ飛んで庭に出るホーリー。
それが、前足は降りようと持ち上げるものの、ためらって引っ込め、
また上げて…を繰り返すばかり。自力で降りられないほど、痛みが
増していたのでしょう。

「大丈夫、カム」と彼を呼び、訓練士に教えてもらったように、
ギックリ腰になりそうなスタイルでホーリーを抱き上げる私。
小太り気味の彼の体重は約26kg。彼を抱き上げると、不安定な姿勢
が怖いのか、私の腕の中で暴れます。「大丈夫。怖くない怖くない」
そう言ってはみたものの、実は、その姿勢を一番怖がっていたのは
当の私でした。

とにかく、ホーリーにオシッコをさせてあげたくて何も考えず
抱き上げたけど、目が見えないと、両手がふさがっていては段差や
障害物が確認できないことを忘れていたのです。(落涙) 

だから、暴れないようホーリーをなだめつつ、足裏で地面を確認し
ながら、壁や柱に体をぶつけ、スリスリしながら歩を進めたの
でした。ようやくトイレに彼を下ろした時はホッとしました。次は
帰り。また彼を抱いて足をスリスリ。

 朝一番の排泄後、自宅にあった物であちこちに急ごしらえの
スロープを作り、以後、抱き上げてトイレに行く必要はなくなり
ました。{そうか!}ホーリーをトイレに連れて行く大変さを知り、
慰霊祭の時知り合った、リタイア犬ボランティアKさんの言葉を
思い出していました。(詳しくは「リタイア犬ボランティアさんに
教えられたこと」を読んでね)

「サンちゃんは、歩くのが困難になっても、最後まで散歩に行きた
がりました。階段にはスロープを作り、後ろ足を支えられるよう
ベストを着せ、持ち上げながら歩かせました」。その言葉の意味が
現実味を持って判ったのです。

 日本盲導犬協会から貸与されている盲導犬は、現役を退くと、
いったん協会に戻ります。その後、リタイア犬ボランティアや、
子犬時代お世話になったパピーウォーカー宅、もしくは、協会の
施設「富士ハーネス」で暮らします。長年寝食を共にしたユーザー
の元で、最後を見とれないのは何故なのか。私にはそれが疑問
でした。でも、ホーリーの足のケガの一件でその理由が判りました。

…続く…

(注)
 訓練士からの指導では、同じ寝具で寝かせてはいけないと言われ
ています。布団の中に入ったりベッドに上がるようになって
しまうと、旅行先の旅館やホテルの寝具を汚し、迷惑をかけるから
です。それが習慣になると後が大変ですよ。(身を持って実感!汗)

<ポ イ ン ト>

1.寒がり犬でも雪の日は「庭駆け回る」

2.人も犬も、路肩で凍った雪に注意

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品性は変わらない!!

半年経過ーまだ若葉マークの頃ー2007年

 「品性は変わりません」
怒濤のような2006年が終わり、とにかく新しい年が始まりました。
その日は、日本盲導犬協会でのユーザー新年会。協会の職員の
皆さんも同席、親睦を深める日でもあります。こんな席でも、
私たち視覚障害者はどこに誰がいるか自力では判りません。見える人たちが、会場のどこかで談笑している旧友に歩み寄り、ポンと
肩を叩く、なんてマネが出来ないのです。だから、「まぁ、
久しぶり!!」なんて積極的な接近はないし、そんな声はほとんど
聞こえてこないのです。(涙)

 その日の親睦会は、ユーザーや協会職員、訓練士学校の生徒さん
たちがグループに分かれ、一つの卓を囲むスタイル。私の隣は
ラッキーなことに訓練士の大ボス。{チャンス!}と、この機会に
ホーリーの歩行の諸問題「拾い食い&匂い嗅ぎ対策」について、
{さりげなく、でもバッチリ聞いちゃおっ~と!}と、食事中も
タイミングを狙っていたのでした。

 新年会からさかのぼること約3ヶ月。勉強会での「犬は変わり
ます」(詳しくは「教えたようには歩きません!」を読んでね)
発言を聞きショックを受け、それでも、ホローアップに期待し、
ずいぶん頑張ったつもり。でも、手応えはいま一つで根性にも限界
が…。ここいらで力強い応援と言うか、「大丈夫! あと一歩!!」
なんて言葉が聞けたら、{よ~し!}と、満身創痍の体に鞭打って、
しつこく気合いが入りそうな気がしたのです。が、その返事は…。

「ホーリーの母犬は食いしん坊だと聞きましたが、やっぱり拾い
食いは親譲りでしょうか?でも、時が経てばしなくなりますか?
私、本当に困ってるんです」と、「あぁ、それなら大丈夫」なんて、
ホッと出来るような返事が返ってくることを願っていたけど…。
大ボスは「直らないでしょうね。品性は変わりません」といとも
あっさり。{ゲッ!}座っていたけど立ちくらみがしそうでした。
(号泣)

頭の中で、今聞いたばかりの言葉、{品性は変わらない、変わら
ない…}って言葉が、エンドレスでリフレイン! 言われてみれば、
自分だって受け継いだDNAはしっかり親子関係を示しているし…。
あっ、親子鑑定云々のそんな難しい科学的それではなく、何と
言うか、行動の類似と言うかお里と言うか…。

まぁ、私は人間だけど、自分だって身を持って「親譲り」を体現
してるじゃない! どうやら犬も同じらしい。でもねぇ~。今更
品性だなんて言われても…。(涙)

 それより、これからどうなるんだろう? これまで必死に
頑張ってきたけど、ずっとこんなことが続くわけ? それじゃ
歩けない!!(嗚えつ) 歩行の最大のネックである拾い食いと
臭い嗅ぎが、品性から来ていて、その品性が変わらないと
言われれば、それはもう絶望以外のなにものでもない訳です。
(号泣)

ようやく口に出した悲痛に満ちた私の言葉、「そそそんな~!」
に対し、「でも、教育で、してはいけないことだと教え、やらせ
ないようにはできます!」と。{な~んだ、脅かさないでよ。
そうならそうと言ってくれれば立ちくらみもしなかったのに。
あ~ぁ、驚いた}と言いたかったけど言わず、{フムフム、で、
その秘策は?}と、パンドラの箱に残った「希望」の存在を確信
したのでした。

 あまりにも恐ろしく、教育期間の長さを問う勇気はなかったけど、
何とかなるなら頑張れる! 気合いだぁ!! 私には見えない大ボスの
姿。その背後に、光輪がまぶしく輝き出しました。(クククッ、
嗚えつ)

その後、大ボスはあちこちへのご挨拶に席を立ち、具体的な教育
方法を聞くことは出来ませんでした。でも、しかし、but.ボスの
教えは訓練士に引き継がれているはず {よ~し、今後のホロー
アップに期待だぁ!}と、その教育期間の長さも知らず、短期決戦
を勝手に決め込み、「希望」にすがりつく私でした。(号泣)

 しかし、犬が教えたように歩かなくなったり、教育で、すでに
押さえ込んだはずの品性が行動に表れたりと、いったい、何故
そんなことが起きるのか? そして、訓練士でも指導員でもない
視覚障碍者が、それらにどう対処すれば良いのか? 対処しなくても
いいような教育は無理なのか? 肝腎なのはそこじゃないのかな?
まだまだ新米ユーザーだけど、苦労のお陰で、いろいろなことが
(見えないけど)見え始めて来たのでした。

<ポ イ ン ト>

1.変わらない品性を良い方向に導く教育って?

2.パンドラの箱の中には「希望」の他はないのかな?

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お福さんがいたから!

・・・デビューしたてー若葉マークの頃ー2006年

 「とにかくレジに並びなさい!」
盲導犬と歩くためには、まず役所に貸与申請書を出さなければなりません。申請は年一回。
役所の福祉課から募集要項が届き、その後、希望者に必要書類が届きます。私がその書類
を提出したのは、見えなくなってからすでに5年が経った時でした。が、自分から積極的
に貸与を希望したのではなく、そこにはいくつかの偶然と、関係者・友人・知人からの
強引なまでの説得があったのです。(汗) そんな応援団の一人が、長年のメル友お福
さんです。

 大体に於いて、私は慎重なタイプ、イヤ、慎重すぎるタイプです。「石橋を叩いて渡る」
どころの騒ぎではなく、石橋を叩き過ぎて叩き壊し、渡れなくなった橋を見て、「ほ~ら、
やっぱり落ちた! 渡らなくて良かった!!」なんて思うタイプの人です。(汗) だから、
新しいことを始めるまでが異常に長く、あーでもない、こーでもないとウジウジ
煮詰まらないタイプ。だから、盲導犬と歩きたいと言う気持ちはあっても踏ん切りが
つかず、いつものように一人橋をガンガン叩き続けていたのでした。

そこに、役所の担当者から一本の電話が入りました。「今年の盲導犬貸与希望申請者が
なく、締め切りは過ぎたけど枠が余っているからどうかと思って…」と言うものでした。
実は昨年分も申請がなく、併せて2頭分の枠があると言うのです。通常、貸与を希望
しても、順番が来るまで数年待つのは当たり前と聞いていたので、{枠が余っていて、
しかも2頭分だなんてなんてラッキー!Welcome 状態じゃない!!}と、慎重と言う割には
特売やたたき売りには飛びつく、両極端の性格を兼ね備えた矛盾したタイプの私。{よし、
これならすぐに順番が来る。だって、枠があるってことはすでに犬が待機してるって
ことじゃないの? ためらうまもなくすぐに訓練に入れる!!}と、思考はすでに共同訓練
にまですっ飛んでいたのでした。

「残り物には福がある」って言葉もあるし…と、早速申請。その証拠に、いつ呼び出しが
あっても大丈夫なようにと、すぐに衣類一式を買いに行ったのでした。が、順番が
来た時は季節が変わっていて役に立ちませんでしたけど…。(涙) おっと…。と書けば、
口ほどにもない「入れ食い状態」と、かなり簡単に飛びついたと思われるでしょうが、
チッチッチ! そこに至るまでには、半年に渡るお福さんの心温まる(?)説得が
あったのです。(大汗)

 お福さんは目の見える人で、長年の夢だったミニチュアダックスの福郎君を飼った
ばかり。毎日交換しているメールからは、嬉々としている様子が伝わって来ました。
そのお福さんが毎日毎日書いてきたのです。「とにかくレジに並びなさい」と。
「だって…」「でも…」とのらりくらり言い訳ばかりしている私に言うんです。
「申請しても待機期間が2~3年もあるなら、申請し、順番が来たときもう一度考えれば
いい。イヤなら断ればいい。必要だと思ったらそのまま進めばいい」と言って、そっと
背中を押す…なんてもんじゃなく、最後は「エ~イ、うだうだ言ってないでとにかく
並べ~!」と背中を思いっきり蹴飛ばしたのでした。(汗) 役所からの電話と
蹴飛ばされたタイミングがバッチリ合って、私は無事、盲導犬貸与希望者の列に
「とにかく…」並んだのでした。

 私の推測は見事に外れ、申請後、1年の待機期間がありました。訓練された犬が
待っていた訳ではなかったのです。でも、その間も、お福さんから届くメールから
たくさんの学びがあり、冷静に対処できたことの一つに食糞症(Coprophagia)が
あります。えっと、アメリカのサイトによると一種の病気だそうですが、そこまで
行かずとも、動物の本能的な要素もあるようです。福郎君がしていた食糞の話を知って
いたので、ホーリーがそれをしたとき「食糞だ!」と驚きはしたものの、慌てず騒がず
急いで対応することができたのです。

他にも、トイレのしつけや暑さ対策etc、犬を飼ったことのない私のため、1年駆けて
あれこれ通信教育してくれました。蹴飛ばされはしたものの、順番が来るまでほっとかず、
飽きないように一緒に並んでいてくれたようなものです。だから、私とホーリーにとって、
お福さんはKey person! それと、電話をくれた役所の担当者あればこそなんです。
(ダブル感謝)

 お福さんは、愛犬の福郎君をしつけ教室に通わせていました。だから、ホーリーの
しつけに関する悩みを聞いてもらったり、相談にものってもらいました。時には、一人で
自由に買い物が出来ない私に代わり、彼のレインコートや歯磨き粉、私のお散歩用
身の回りグッズまで見立ててもらったのです。福郎君は盲導犬じゃないけど、お互い
「今年こそ主に昇格しよう!」を合い言葉に、今も毎日メール交換しています。
実は、ほとんど愚痴のはけ口なんですけど…。(汗) 

(注)
 ホーリーの食糞は、我が家に来て間もない頃一度だけのことでした。(ホッ)

<ポ イ ン ト>

1.きっとあなたも誰かのKey person.

2.偶然は必然

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毎晩おねしょ!の原因は?!

・・・デビューしたてー若葉マークの頃ー2006年

 「アッ、おねしょしてる!」
朝一番のホーリーの排泄後、足を拭きながら体に触れてみると、後ろ足近く、側面が
なんだかしっとり濡れている感じ。オシッコが飛び散っても、まさかそこまでは…って
位置。何となくいぶかしく思う私。念のためケージの中の敷物を触ってみると、
なななんと、わずかながら濡れているではありませんか!(涙)

 ホーリーが我が家に来て初めての冬のこと。犬の防寒対策の知識など全くない我が家の
面々。大型犬は外飼いがほとんどだし、室内にいるだけでも犬には充分な暖かさ
なんじゃないかと一人合点。ケージの中に敷き物を敷いただけで、周囲は覆ってい
なかったんです。オシッコは敷物に吸い込まれ、ケージにセットされているすのこも
トレーも「濡れてる」ってほどではありませんでした。が、彼の清潔には気を使っている
私。犬の匂いを消す必殺「オレンジ(貯めて!!)エーーーックス」できれいにお掃除。
敷物も、柔軟仕上げ剤の香りプンプンの洗濯済みの物にチェンジ。トレーにはその日の晩
に備え、念のため、ホームセンターで買ってきた大型犬用問いレシートを敷きました。が、
翌日も敷物は濡れていたのでした。(号泣)

 そんなことが数日続き、「これは真剣に原因を究明しなければ!}と焦ったのでした。
思い当たる節はたくさんありました。一番の理由は水の大量摂取。尿路結石体質のホーリー
は、PHコントロールフードを食べており、一日に1.5l以上の水を飲んでます。(詳しくは
「血漿(けっしょう)が出ています!」を読んでね)夏ならともかく、汗をかかない
冬では、必然的にトイレの回数は多くなり、夜も、半分寝ているホーリーをたたき起こし、
最終トイレをさせてから寝かせていました。

二番目は夜中のネコたちのケンカの声。あの声が嫌いなホーリーは、警戒心もあって
「ワン」と一声。そこで起きてしまうのです。人と同様、目が覚めればトイレに行きたく
なるのは犬も同じ。でも、犬は朝までオシッコを我慢できると思ってたし、夜中に外に
出てオシッコさせるなんて冗談じゃないって気持ちがあって、ホーリーが起きても
吠えるのをなだめるだけで、そのまま寝かしつけてました。暖かい布団の魅力に
勝てなかったんです。(汗)

三つ目の原因。それは、図らずも、ネコの声で吠えることを訓練士に相談したとき、その
返事の中にありました。(詳しくは「吠えちゃいけない盲導犬!?でも…」を読んでね)
F訓練士が言ったのです。「ケージの周りをくるんであると思いますが…」と。中に敷物
は入れてもケージはそのまま…くるむことにまで気が及びませんでした。確かに、
かなり年数が経っている我が家。すきま風があちらこちらから入って来ました。(涙)

 問題解決の難易度の順で並べると、原因3→1→2の順。ケージは、まず段ボールで
周囲を囲み、上から毛布を巻きました。中には、子供用プールのようなホーリー
ベッドを入れ、彼が冷たい金属の枠に直接触れないようにし、更にベッドの中には、
寒さに応じてタオルケットやコタツ掛け、毛布などを入れてみました。翌年からはそれに
加え、すのこの上と周囲にコルクの床材シートを。家族が「過保護」と呆れるほどの
重装備。でも、他の原因対策に比べると、ホーリーのお部屋の冬仕度は一番楽でした。

 1番目の原因への対処は…。水の摂取量は病気予防のため減らせず、寝る前に、
なるべくお腹に残らぬよう飲ませる時間と量を調整。もちろん、トイレの回数は増やし
ました。トイレタイムはほぼ90分おき。自分の用事をするのは、オシッコとオシッコの間。
大学の授業並みのくぎりでした。ミヒャエル・エンデの「モモ」じゃないですが、一日が
細切れで、分単位で動いていました。(涙)

 問題は2の夜中のトイレ。尿路結石を引き起こす原因はオシッコを我慢しての膀胱炎。
だから、お水を飲ませてオシッコを出させてるのに、それを我慢させては本末転倒。で、
一代決心! ベッドのそばに、夜回りグッズならぬトイレ対策用衣服一式を用意。それは、
厚いじゃんバー、毛糸の帽子、オーバーズボン、ぶ厚い靴下。彼が起きたら、素早く
それらを身にまとい、外に出られるようにしたのです。おっと、ホーリーの足も拭くので
乾いた雑巾も用意。これで準備は完璧! ただ一つの問題は、私が起きられるかってこと
でした。(汗) そんな訳で、冬の間、一番辛かったのは夜中にさせるオシッコでした。

 ケージの周囲をくるんだことですきま風は防げ、内部は暖かい空間になりました。でも、
夜中のネコの鳴き声は冬中続きました。当然です。ネコは冬、盛りにつくんですから。
と言う訳で、その声で起きてしまうホーリーのトイレのため、防寒着で身を包み、
キーンと冷たい外に出てホーリー用トイレでワンツーワンツー。それから彼の足を拭いて
チャンチャン。この一連の行動がネコの盛りが過ぎるまで続いたのでした。それが明け方
だと、オシッコと大きい方が一緒だったりして…。私の体はすっかり冷えてしまうの
でした。(号泣)

こうして、おねしょの原因と思われる三つの問題をクリアーした私は、盲導犬と歩くこと
の大変さと、犬の冬支度について学び、一緒に暮らす・世話することの大変さをも
知ったのでした。(号泣)

(注)
 一年目の冬以来、ホーリーはおねしょしていません。(快哉)

<ポ イ ン ト>

1.犬だって寒いんです

2.オシッコの我慢はもっと重大な病気の原因。我慢させないで

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工事現場のタカ&トシ

・・・デビューしたてー若葉マークの頃ー2006年

 「オイ、しっかりガイドしろよ!」
年が押し詰まり、町中が何となく慌ただしくなって来ると始まるのが道路工事。ご多分に
漏れず、我が家の近所でも始まりました。臨機応変にお散歩ルートを選べるほど、豊富に
バリエーションがない私たち。工事でいつもの道が通れないと大変なんです。最近は、
ほとんどの現場に交通整理をする人がいて、その人が誘導してくれるので助かってます。

 ホーリーは障害物回避がお得意。だから、工事現場を前方に見つけたときの足取りは
軽く、スピードも倍増。それに、現場には彼の大好きな「人」がたくさん働いています。
何の変哲もない通い慣れた散歩道のその変化は、ホーリーにとっては最高の刺激。(笑)

往路、現場の状況が目視出来ない私には通路が右か左か判らず、頼りは盲導犬ホーリーの
優秀なガイドのみ! 彼のお得意の障害物回避も、そこに視線を合わせてニッコリして
くれる人がいると話は別。足早に歩み寄ったホーリーの尻尾は、ハーネスも揺れるほど
大きくブンブン振られてました。明らかに誰かとアイコンタクトが取れて喜んでいる様子。

お仕事中と言うことをすっかり忘れたホーリー君! 私は工事の状況も判らないし、
とりあえず、手っ取り早い方法でそこを通り抜けることにしました。「すみません。直進
したいんですが通れますか?」と声を掛け、おじさんに手を引かれ無事現場を後にした
のでした。

 そこが工事中と判っていても、帰りも同じ道しか歩けない私たち。(涙) 
{ガードマンがいるし大丈夫}と、ためらうことなく前進。現場近くになると、左側歩行
をキープしていたホーリーが私の前にかぶるように出て来ました。どうやら左側に障害物
があって右側に行きたい様子。が、それは障害物回避のためではありませんでした。(汗)

「アッ、道路工事してます」と、ちょっと高いトーンの男性の声。ホーリーがかぶって
来た理由は、やっぱりそこに人がいたからでした。朝も一度、その人の顔を見ていたの
かも知れません。「すみません、どっちに進めば良いですか?」そう尋ねてみました。
すると、今度はボソッとした低い声の人が「こっちこっち」と。本当に、こっち・あっち
表現には苦労させられます。まぁ、私も「どっち」と聞いてるんですから正しい返事かな?
(汗)

こっちと言われた声の方に移動。「もう少し右」右によると「あと2mこっち来て」。
こんなやりとりが数回続きましたが、あっち・こっちではらちがあきません。工事現場は
足場も悪く、私はハーネスから手を離し、リードを持って恐る恐る歩いているから
よけいです。それを見ていた高い声の人が「おい、手くらい引いてあげろよ。それじゃ
わかんないだろう」と助け船を出してくれました。「犬の訓練しなきゃ」とボソボソ声の
人が言うと、「すいません、うちのガードマン仕事しないで」と私に謝り、「おい、
ガードマンだろ! 仕事しろよ!!」と。「訓練訓練」ボソボソ言うガードマン。
もうこの辺から二人の話は呆けと突っ込みみたいになってきていました。ガードマンの
ボソボソ声の誘導は確かに的確じゃなかったし、手を引いてくれた方がずっと早い。でも、
二人の話が楽しくてイライラは感じませんでした。

 結局、声だけの誘導で無事現場を通過。お礼を言って歩き出した後も背後からは
しばらく二人の軽快なやりとりが聞こえて来ました。「ガードマンだろ! 仕事しろよ」
「練習しなきゃダメだろ」と、少しもいがみ合っていない楽しい軽口。二人は、私に
聞こえていることを意識しているかのようでした。事実、彼らの期待に応えるかのように、
背後の声に耳を傾けていた私は、クスクス笑いながら肩を小刻みに震わせ歩いていたの
でした。(汗)

 往路いた他の人たちはいなかったようで、二人だったからこそ聴けた漫才でした。
その声の調子といい間の取り方といい、まるで、お笑いコンビのタカ&トシのよう。
翌日は、もう二人に会えなくて残念!! あの時のガードマンさん、訓練、ありがとう。
でも、私たちは未だに現場を自力では通り抜けられず、お願いして、優しいおじさんたち
に手を引いてもらってます。訓練が活きなくてごめんね。どこかの現場で、またあの二人
に会えたらいいなぁ!!(笑み)

(注)
 工事現場でおじさんたちに手を引いてもらうのは、決してホーリーのガイドが悪いから
ではなく、更に安全に歩くためです。(汗)

<ポ イ ン ト>

1.工事現場では手引きガイドが安全

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怪しい尾行おばさん!

・・・デビューしたてー若葉マークの頃ー2006年

 「おばさんが一番怪しいんじゃない?」
「もしもし、Nです。待機していますので用意が出来たら出発して下さい」。本日は
私たちペアのホローアップ(歩行指導日)。この頃N訓練士は、本当に足繁く私とホーリー
の問題解決のため、新規ルート開発のため指導に来てくれていました。(感謝) 

訓練士の姿が見えると歩行態度が変わってしまう犬たち。だから、普段の歩行を知るため、
携帯電話で連絡を取り合い、犬たちに気づかれないよう尾行し問題点をチェックします。
まぁ、私も犬たち同様意識してますけど…。(汗) が、その日、N訓練士の後ろに更に
怪しい人影があることを、私もホーリーも、もちろんNさんも知りませんでした。

 最初の頃、全くひどい歩行で、50mも歩かないうちにストップをかけられてしまった
私とホーリー。指導のお陰で、亀の歩み? 鈍牛の歩み! 程度だったかも知れないけど、
少しずつ進歩の兆し…。ストップを掛けられる距離も回をますごとに伸びて行ったの
でした。(涙)

 Nさんが声を掛けて来たのは駅に着いてから。問題はあったと思うけど、とにかく
折り返し地点まで来られたってことです。(快挙!) 往路での歩行について注意を受け、
復路は指導を受けながら一緒に歩行。往路より遥かに時間がかかりますが、その時も
後ろには謎の人影が、付かず離れず着いてきていたのでした。

その影は、Nさんに気づかれぬよう十数メートル離れ、電信柱に隠れ、十字路では
曲がった振りをして角に隠れ、民家の生け垣に、スーパーの人混みに…と身を隠し、
ある時はうつむき加減で、またあるときはコートの襟で顔を隠し、とうとう往路も復路も
Nさんにも、ホーリーにもばれることなく尾行したのでした。その怪しい小柄な人影の
正体は…?! 

 玄関先に着いて、ホッとしているところに現れたのは…怪しい人影ご本人、それは…
私のおば!! これまで、数多くのホローアップで嗅覚の優れた犬たちを尾行し続け、
「一度もばれたことがない」と言う百戦錬磨の達人訓練士Nさんも、まさか、自分の
背後に、尾行している自分を尾行している怪しい人がいるとは思わなかったようです。
(ムッフッ)

驚き顔のNさんへの事情説明は後回し。おばも加わり、茶の間で本日の反省会が始まり
始まり。前日、偶然掛かってきたおばからの電話で、その日のホローアップについて
話したのは私でした。興味を示した彼女は、「行く行く」と言って意気込んでたのに、
約束の時間までに我が家に到着せず、私はてっきりキャンセルだと思ったのです。

まぁ、時間に几帳面な人ではないので、もし遅れて来ても後を追って来られるようにと、
念のため歩行ルートを母に伝えておいたのです。くれぐれも、Nさんの邪魔はしないこと、
ホーリーに見つからないようにすることの二つはバッチリ押さえておきました。
その結果、あの怪しげな尾行となったのです。(笑)

おば曰く、「慌てて追いかけたらあなた達が見えて、その後ろに、いけ面で冬なのに
サングラスした怪しげな男の人がいたの。大きなリュックしょって、電信柱に隠れて
何やらコソコソメモしてるし…、訓練士さんだってピンッと来たのよ。ホーリーにも
訓練士さんにも見つからないように、あっちに隠れこっちに隠れ苦労したわ」「ねぇ、
おばちゃんが一番怪しいんじゃない?」「そうなの! 一番怪しいわよね…」。本人の
自覚があるところがあっぱれです!! 一同大笑い。(爆)

 テレビドラマのカメラワークのように、三人と一匹をずっと引いて映していたら、
見られていることを知らない人の行動のおかしさが撮れると思うけど、どう考えても
最後尾でウロチョロ尾行しているおばが一番怪しげに映るでしょうね。まるで、市原悦子
さん主演のドラマ「家政婦は見た」みたいかな? (笑) ホーリーに「しっかり歩いて、
ママちゃん(私のこと)助けてあげてね」と言い含め、車で1時間、慌ただしくやって
来てまたカッ飛んで帰って行きました。

 おばが尾行している姿は想像するだけでおかしいけど、お陰で、Nさんのホローアップ
に対する姿勢を知ることが出来ました。それまでも、協会に戻ってから送ってくれる
メールには、私が把握しきれなかった駅前の歩き方の詳細が書かれていたり、自分で
できる訓練法やフードのことなど、忙しいのに、当日のホローアップだけでなく、ホロー
アップのホローアップも完璧でした。(感動) だから、その日、周囲の人が見ていたら、
詳細な解説でもない限り怪しい、イヤ、怪しすぎるNさんとおばでしたが、{これぞ
究極の見守り、愛のまなざし!!}と、私は一人で感動!!。感謝の気持ちでいっぱいでした。

 それにしても、その日の私たち全員の行動を誰かが遠目で見ているところを想像すると、
みんな一生懸命なだけに、おかしいけど暖かく、何だかほほえましく思えるのは私だけ
でしょうか? あ~ぁ、楽しい一日だった。満足満足!

<ポ イ ン ト>

1.尾行しているあなた! 見られてます!

2.尾行しているあなた、尾行されてます。

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悪路を越えて衣糧スーパーへゴー!

・・・デビューしたてー若葉マークの頃ー2006年

 「これが歩道!」
線路の反対側、西口を歩く練習が始まり、私は期待でワクワク。西口には、衣糧スーパー、
ホームセンター、自家製パン屋さん、更に食料品スーパーは通路も広く、うまく行けば
私たちでも買い物が可能かと…。(期待)

 西口のメインロードに沿って走る歩道は幅も広く、商店がないので障害物もほとんど
なく、唯一のバリアは街路樹の下草。蛇蛇草(ジャジャ草 or ジジヒゲ)と呼ばれる
植え込みにペットがする排泄の臭い! これだけはにしも東もないみたい。(涙)

あっ、大きな問題が。駅前なのに信号機がなく、全くの勘で道路を渡らなくてはならない
こと。その横断歩道は交番から見えるし、一番大きな道の横断歩道を渡る時に助けてもらいたいお巡りさんは、いつ頃からか電話機にメタモルフォーゼして交番にいない。(涙)
だから、普段とは逆の右側通行で歩くため、問題の街路樹側にホーリーがいるってこと。

それでも、ホームセンターまでずっと右側歩道を歩いて行ければいいけど、西口唯一の
音響信号を渡って50mも直進すると、歩道は見事に消えてしまうんです。歩道を造る時に、
元々あった家を下げられなかったって感じ。だから、そのまま進むと車道を歩かなければ
ホームセンターには行けないんです。と言うことで、音響信号のある交差点でどうしても
左側歩道に渡らなければならないんです。ところが…。

これは、歩行訓練のために来てくれた訓練士さんが教えてくれたんですが、横断歩道を
渡り切って歩道に上がるそのど真ん中に、なんと街路樹があるって? 街路樹が先か横断
歩道が先か…。横断歩道の真ん中を歩いて歩道に上がろうとしたら街路樹にドッカーン!
なんて都市計画でしょう!! が、これはご挨拶程度のこと。大変なのはここからでした。

 街路樹には驚いたけど、左側の歩道を行けば衣糧スーパーに行けます。ホームセンター
よりは利用頻度は低いけど、これはこれで助かるからガッツでゴー! しかし実態は、
ガタガタの歩道のど真ん中にある街灯。継ぎ足しの歩道はちっとも隣と仲良くしてなくて
段差ばっかり。ただでさえ狭い歩道にバス停にはベンチがあったり…。ベビーカーに
乗ってる赤ちゃんは、これじゃ落ち着いて寝てられないだろうなぁ。それどころか、
ベビーカー酔いするんじゃないかと思うほど。ほんと、なんてひどい道なんだろう!! 

 そのひどい歩道を頼りに、途中にある中学に通う車イス使用の女の子がいるんです。
車が通っても、車道の方が車イスには安全と言いたいほどの悪路。そりゃ、悪路でも
歩道使用者のほとんどが健常者なら文句も出ないでしょう。でも、障害者が歩きやすい、
使いやすい、もっと言えば生活しやすい町並みが、健常者にとっても優しいと思うのは
間違いかな? 

 みんな、これから先も何も起こらず、今の自分がずっと続くと思っていないかな? 
小さいとき、おじいちゃんやおばあちゃんと同居して「老い」を見ながら育った人は
どれくらいいるかな? 何も障害者にならなくても、年を取れば足も腰も目も耳も
おぼつかなくなって来る現実を、間近で見て知っているかな? 頭の片隅にでもそんな
記憶が残っていれば、もう少し計画的で健全な町作りが出来そうな気がするんだけど…。
ウ~ン、久しぶりにお説教モード。よし、このまま行こう!!(汗)

車はとっても便利だし、私だって通院時はお世話になってるけど、力の強いものに押され
片隅に追いやられるのは、いつも弱くて大声で意志を伝えられないものって構図は、車道
と歩道の関係にも言えるのかも…。すっごい関連づけだけど。(汗)

 そう言う訳で、どうにかこうにか衣糧スーパーに辿り着いた時は、私は気疲れで
グッタリ。ホーリーは、新しい道に興味津々で疲れは感じていなかったみたい。だって、
悪路を気にしているのは私だけで、彼は毎度ながらクンクンパクパク。オシッコは
もちろんウンチもしっかり…。そりゃ、新規開拓のコースの把握は大事ですからね。
(号泣)

外のベンチで一休み。先に買い物に来ていた母と合流し、帰路は車で一気に帰宅。行きは
何とかなるだろうけど、帰路は精も根も尽き果て、自力では戻れないと思っていたんです。
案の定、読みは的中しました。(汗)

 その後、私に気力がみなぎっている時を見計らい、数回買い物にトライ。最初に車で
帰宅し味を占めたホーリー君、母の車が待っていると思うのか、必ず駐車場へ行こうと
します。「今日は歩いて帰るの」そう言い聞かせると、疑いつつ渋々テクテク。絶対に
一度では帰ろうとしません。散歩嫌いは知ってるけど、この怠惰な思考は主である私と
そっくり!!(汗)

 全ての障害者のため、高齢者のため、幼子のため、みんなのため、もっといい歩道に
してくれないかな? と願いつつ、心の中でブツブツ言いながら、悪路を根性で
戻る私たちです。どうかどうか、この根性が尽きぬ前に悪路が悪路でなくなります
ように!!(哀願)

<ポ イ ン ト>

1.歩道の整備不良のしわ寄せは誰に

2.犬は飼い主に似るってほんとかも

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気を引きたくてお漏らし!

・・・デビューしたてー若葉マークの頃ー2006年

 「何の音?」
それは、親戚の子Dちゃんと一緒に、ホーリーの拾い食い対策グッズを作っていた時の
ことです。背後で「シャァー」と怪しげな音! 「アレッ、何?」と聞くと、「あっ、大変!
ホーリーがオシッコしちゃった!!」とDちゃん。恐怖の音はなかなか止まず、けっこう
派手に大量に、しかもそこは畳の上…。(号泣)

 ビニール越しに彼のウンチを手で取って、毎回必ずすることがウンチの中に入っている
物を手触りで確認すること。見えないから仕方ないけど、イヤ、見えないからこそ出来る
のかな? 一番多いのはタバコのフィルター。消化されずそのままの姿で出てきたそれが
5~6個も手に触れた時は、ただただため息。タバコボイ捨て禁止条例なんてどこ吹く風。
町にはまだまだたくさんのタバコが捨てられています。クリーン作戦遂行係として賞状が
届きそうな活躍ぶりでしょ?(涙) 他には小枝や紙類。目で見れば別の物も見つかり
そうだけどこれだけでもう充分、enoughです。

諸般の問題の根源「拾い食い」。私の悲願はこれを何とか止めさせること。ペットの
しつけに関するHPを読んでも、そこにあるのは見える人のための対策ばかり。
アイコンタクトが取れぬ視覚障害者のための拾い食い対策なんて、どうすればいいか
なんてどこを探しても見つからない。(涙) だから、手探りでいろいろ試してみました。

短冊に切った紙をクルクル巻いてのり付けし、タバコのフィルターに見えるようにした物
を用意。勝手の判る家の中、あらかじめ途中途中にフィルターに見せかけた工作物を置き、
リード歩行するという計画。こうすれば、私は落ちている場所を覚えられ、ホーリーが
パクッとする前、もしくは直前にリードを引いて「ノー」と注意できます。この注意する
タイミングこそがポイント(らしい)。道路では絶対に彼より先には見つけられないから、
当然注意も遅れる訳です。(涙)

プラス、私にはもう一つもくろみがありました。親戚の子、DちゃんとSちゃんに
手伝ってもらうことで、もしかしたら成功するかも知れない悲願の「ストップ ザ 
拾い食い!」それは、ホーリーのプライドの高さを刺激することでした。

 ひょんなことから知った彼の自尊心。嬉しいとき、クルリと仰向けになりお腹を見せて
寝ると、「バウッ」と一声鳴きます。それはとっても可愛らしくほほえましいものでした。
DちゃんとSちゃんが遊びに来た時も、彼はお腹を見せるゴロリの体制に入りました。
そのとき私が彼らに教えたんです。「転がったらバウッて言うから」と。もちろん
「バウッ」と鳴きましたが、途端、子供たちがその可愛らしさと、私の言った通りに
なったことがおかしかったのでしょう。二人で豪快に大笑いしました。と、何でそんなに
笑われるか判らないホーリーは、嘲笑されたと思ったのか、以後、ゴロリはしても
「バウッ」は全くしなくなったのです。どうやら傷ついてしまったようでした。可愛くて
好きだったんですが…。(汗)

だから、彼が紙で作ったフィルターを食べようとしたとき、バウッの時と同じように
二人が大笑いすれば、{あぁ、まただ! 笑われるようなことは止めよう!!}なんて、
彼が思ってくれないかなと。そこに私の「ノー」も入ればパーフェクトでしょ!?

 で、ホーリーをいつもの場所に繋ぎ、私とDちゃんは彼に背を向け、フィルター作りを
見られぬようコソコソやっていたんです。ホーリーは仲間に入りたくて立ち上がり、
「クーンクーン」と鳴いてましたが、「ダメなの、待っててね」そう言ってなだめ作業を
続けました。そうしたら「ジャァー」。(号泣)

「ワァ~大変だぁ!!」急いでホーリー用バスタオル、雑巾でオシッコ吸収作業開始。
私ですか? 怒りませんでしたよ。仲間に入れて欲しくて無視されて、きっと寂しかった
んです。気を引きたかったんです。ホーリーが大好きなDちゃんと遊べないばかりか、
背中を向け、私たちだけが何やら楽しそうに笑っているんです。疎外感を感じたんで
しょう。今まで一度もこんなことしたことなかったんですから。よほど悔しかったんだと
思いました。でも、これでホーリーの気の強さを知ったんです。(笑み)

 肝腎の拾い食い大作戦は…。お遊びと思ったのか、それとも、{笑われてもこれだけは
絶対に譲れないもんね}と心に誓っているのか、未だ続いてます、ハイ。(再び号泣)

<ポ イ ン ト>

1.犬だって仲間はずれは判ります

2.原因が私では怒れない

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