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しゃべり続けるわけ

・・・デビューしたてー若葉マークの頃ー2006年

 「ホーリー、グッドグッド!」 
どれくらいウソつきかの例えに、「千に三つの本当があればいい(せんみつ)」って
言うのがありますが、私の場合百に三つが適当かと…?イヤ、私のウソはそこまでひどく
はありませんと言いたいわけではなく、ウ~ン、似たようなものなんですけどね。(涙)

ホーリーとお散歩中、何が彼のやる気を損なうかと言うと、褒められることより叱られる
ことの多さ。褒めるときのタイミングの悪さと、叱るときのタイミングの良さ!(汗)
それら全ての根元が視力なんだけど、それはひとまず置いといて。これに尽きるような
気が…。ハイ。(汗)

 訓練センターでの合宿中、私とホーリーが歩く後ろには常に訓練士がいて、私に
いろいろ指示を出してくれました。それはホーリーを褒めるタイミングだったり、私自身
に対する危険回避だったりetc。例えば、進行方向に自転車があったとすると、まず私に
「自転車がありますよ」と教えてくれます。私はそれを一応知った上でホーリーと一緒に
前進。ハーネスの動きはまだよく判らない時期だったけど、何となく右に出た感じは判り、
そこに間髪を入れず訓練士の声!「自転車避けた。褒めて褒めて!」{オッ、あれが
避けた感じなんだ}と、上手なホーリーのガイドに感動しつつ、「グッドグッド」と
褒めちぎる。この「間」が大事で、ピタッと褒めるタイミングが合った時など、本当に
嬉しそうに尻尾を振り、足取りは更に軽く。(健気)

まぁ、そんなこんなで訓練を終え、自分たちだけで歩くようになるわけですが、見えない
私には目から入ってくる事前の情報がなく、上手に歩いた時は判らなくて、つまずいたり
ぶつかりそうになって初めて障害物の存在を知る訳です。町のどこに段差があって、
スロープがあって…、なんて、かなり歩き込まないと判らないです。褒めることより叱る
ことの方が多くなるのは必然。(汗)

私の足の運びが丁度良く、ホーリーが教えなかった段差でつまずかず見事にクリアーして
歩き続ければ、私は段差があったことに気づかないんです。ホーリーは{アレッ、
止まらなかったのに怒られないなぁ}と不信に思い、次も止まらず通過したら、今度は
てきめん私がつまずく。で、「ノー」と叱られれば、ホーリーは混乱し、どうすれば
良いか判らなくなってしまいます。見えないってこう言うことなんです。(涙)

だから、{ンッ、今何か避けたかな?}{障害物があって止まったのかな?}と、状況が
判らないから、それと思う動作を褒める訳です。まぁ、しゃべり続けると言うことは、
それだけ町にバリアが多いってことなんですけどね。(汗)

 それから、私の悩みの種であるホーリーの臭い嗅ぎと拾い食いは、本当に褒めるための
妨げなんです。自転車を避けようとして右に出たのか、それとも右にお目当てのおいしい
物が落ちてるのか?お仕事と思って「グッド」と褒めて良いやら悪いやら、私には判断
できないんです。(涙)ホーリーの動きの一つ一つが安全のためだけであれば、私は
もう少し楽に歩ける気が…。「オオカミが来た!」と同じで、その合図が本当の障害物
回避なのか信じられないんですから。で、{まただっ!}と強引に歩を進ませ、側溝に
落ちたことが…。もちろんホーリーじゃなくて私だけ!(汗)ちなみに、その時は私の
自爆ですからホーリーを怒っていません。

 「グッドグッド」「ホーリーすごいねぇ」なんて、そばを通る人は怪しむかも知れない
けど、これもホーリーの志気を高め、安全に歩くためなんです。一軒楽しそうに見える
(?)かもしれないこの声掛けも、かなり覚悟決めてテンション上げないとできないので、
精神的に落ち込んでたりしょぼくれてると出来ません。訓練士からは、「少しずつ少なく
して」と言われてますが、このパターンが定着しつつあって…。(汗)

ただ、最近は、私もだいぶ勘を磨き、ハーネスを通じてのホーリーの合図が判るように
なってきたことと、どの道に自転車や違法駐車が多いかが判ってきて、それほどベラベラ
話さなくても大丈夫。逆に、ホーリーの方が褒めちぎりに慣れ、無言の行に不信顔?
ときおり、チラッと私の顔を見ているようです。

 百に三つの本当って、私がホーリーの上手なガイドを褒めてぴったり当たった数?
(号泣)もう少し多いと思うけど、まぁ、Day by day. 私とホーリーは、日々成長して
いるのです!!かなりのカメだけど…(涙)

<しゅくだい>

1.進行方向の情報は大事

2.出来たら褒める、褒めちぎる!

3.叱るときはその場でビシッと!後ではダメ!!

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