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四日で終わった極秘練習!(その1)

・・・デビューしたてー若葉マークの頃ー2006年・・・

 「お利口ねぇ」「偉いわねぇ」
初めて盲導犬を見た人は、必ずこう言って傍らにいるホーリーを褒めてくれます。
嬉しいけど実は汗!

段差や障害物が怖くて、どうしてもホーリーの歩くスピードについていけない私。
ついついハーネスを引き、スピードをセーブ。そのせいでホーリーのやる気が後退。
結果、匂い嗅ぎや拾い食いをするゆとりを作ってしまいました。(涙)
その行動は、盲導犬と歩くユーザーに危険であるばかりか、
場合によっては、犬にとっても命に関わる重大事。

そんな現場を見た人から、鋭い言葉が飛んできます。
「ずいぶんキョロキョロする犬ですね」「エサあげてるんですか?」。
ホーリーを庇いたくても、いちいち言い訳はできないし、目の前で起きたことは全て現実。隠しようがありません。

 道行く人の盲導犬へのイメージは、お利口で偉いスーパードッグ。
私も、ずっとずっとそう思っていました。(汗)
やっと出会えたホーリーです。私だって称賛に値する盲導犬であってほしい。
ここはこっそり、人けのないところで練習するしかない。
決意を固めた私は、恥と人目を気にする、正真正銘の日本人です。(汗)

 で、時は7月。早起きすれば涼しいし、裏の方を歩くことにしました。
新しい道に好奇心いっぱいのホーリーは、これまた教えるべき角をドンドン飛ばし、
私たちは迷子に・道を教えてもらいたくても人の気配はなく、足音も聞こえません。
だって、気持ちは「人知れず練習」してるんだもん!!。

イヤ、いたかも知れないけど、早朝、犬と並び、ただただそこに立ち、
足音が近づくのを待っている姿は、遠目にも怪しく、
意識して避けられていたのかも…。(号泣)

 少しは人がいるだろうと、夕方、涼しくなってまた裏の方へ。
いました。いました。犬の散歩ラッシュ!!。ペットの排泄匂に刺激され、
出がけにしたのに彼もオシッコを!。あ~ぁ、ダメ!!。道は聞けるけど、
盲導犬としてのマナーが…。それに、犬にも気を取られてる…。(涙)
と言うことで、朝も夕方も裏はダメ。

 翌日は、少し慣れた駅の方へ。通勤には早すぎて人がいない。
でも大丈夫。この道なら、私たちだけで何とかなるもん!
あ~ぁ、音響信号が鳴ってない!これじゃ道路が渡れない!!。(涙)

ホーリーが信号の色を判断し、右見て左見て渡っている訳じゃないんです。
私の耳で車音を判断。エイッヤーッと勘を頼りに渡って、
事故に遭ったら目撃者は言うでしょう。「信号は赤だったのにねぇ!」(号泣)

「いたなら教えてよ」と言いたいけど、そんな場面をたまたま見ていたお豆腐屋のご主人、
「ワンちゃん、たいしたもんだねぇ~。ちゃんと赤で止まってるんだから」。
ブー、少し違いま~す。ホーリーは信号で止まったんじゃなくて、
車道に降りる段差で止まったんです。それだけで充分偉いけど、
道路の横断は、「音響信号命」なんです。

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